過去にいろいろなダイエット法を試してみたけれど、どれも続かずやせる前にザセツ・・・。やせたいのに、やせられないと嘆いている人はいませんか? もしかすると原因は、自分の脳タイプの問題かもしれません!
Contents 目次
ダイエットにザセツするのは脳タイプが原因?
同じやり方でダイエットをしてみても、うまくいく人といかない人がいるもの。その理由とは・・・。
「ダイエットが上手くいかない人の多くは、自分の脳タイプに合わない方法を選んでいる可能性があります。人の大脳には右脳と左脳があり、それぞれ得意分野があるのです。
たとえば右脳は感覚的、直感的な能力にすぐれ、左脳は言語や計算などが得意。左右両方の脳を使いつつも、人によってどちらかすぐれているほうがあるのですが、それを知らずに自分の脳タイプに合わないダイエット法を選択すると、途中でザセツする可能性が高くなることに。
ザセツを防ぐため、まずは自分の脳タイプを知ることから始めるとよいでしょう」(医学博士・米山公啓先生)
米山先生によると、利き手や利き足があるように、脳にも“利き脳”があるそう。
「効き脳とは心地よく、ラクに使える脳タイプのことで、簡単なチェックテストで、どちらが利き脳なのか判断することができます」
あなたの効き脳チェック!
あなたの脳タイプは2種類のテストで判定することができます。さっそくチェックしてみて!
【テスト1】ふだんの指組、腕組みパターンをチェック!
指を組んだとき、腕を組んだときの状態で利き脳を判断します。あまり意識せずに、自然に組んでみて下さい。
このとき、
右手の親指が下になっている人の利き脳は「右脳」
左手の親指が下になっている人の利き脳は「左脳」。
今度は両腕を組み、どちらが下になっているかをチェックしてみましょう。
右腕が下になっている人の利き脳は「右脳」
左腕が下になっている人の利き脳は「左脳」。
【テスト2】行動パターン、得意・苦手分野でチェック!
AとBのテスト、それぞれ何個当てはまるか確認しましょう。
テストA
- ものごとを一気に進めるのが好き
- なりゆきまかせにすることが多い
- 同時に複数のことをするのが好き
- 公式を暗記するのが苦手
- 約束の時間に遅れることが多い
- 毎日同じ作業をするのがつらい
- 美術館めぐりが好き
- 買いものするときはリストなしで、店を見て歩くのが好き
- 割り勘のとき計算がめんどうになる
- 地図を見てほとんど迷わず目的地に行くことができる
テストB
- ものごとをコツコツと着実に進める
- 事前に計画を立てることが多い
- 一度にいろいろなことをせず、1つのことに集中する
- 公式を覚えるのが得意
- 待ち合わせの時間はきちんと守る
- 日常の決まった仕事を楽しめる
- 美術にはあまり興味がない
- 日常、リストに従って買い物をする
- 割り勘の計算はきちんとする
- 地図を読むのが苦手で道に迷うことがある
この2つのテストは、Aが右脳派の人、Bが左脳派の人の行動パターン。多く当てはまったほうが利き脳に。同数であれば、右脳と左脳がバランスよく使われているということです。
テスト1、2の結果から総合的に効き脳を判断しましょう!
脳タイプ別にダイエットの落とし穴を分析
右脳派の人と左脳派の人は、ダイエット失敗の原因にも明らかな違いがみられるのだとか。
「右脳派の人はものごとにのめりこみやすい反面、あきっぽいところがあります。そのため、自分がたのしいと感じているときはダイエットを続けることができますが、興味がなくなるとあっさりやめてしまうことが。
左脳派の人は理論的で計画をしっかり立てる傾向がありますが、ダイエット理論を理解しただけで満足して実践しなかったり、計画通りにいかないとその時点で納得がいかずやめてしまう傾向があります。それぞれ、失敗しやすい傾向をしっかり把握して、ダイエットの目標を立てることが成功への第一歩」(スポーツトレーナー・坂詰真二先生)
直感やひらめきで行動する 右脳派タイプのあなた
性格・行動パターン
ものごとを直感的に受け入れ、行動するときも直感に従う。計画を立てて毎日コツコツ続けるのが苦手な反面、好きなことは時間を忘れてのめり込むことも。自分で何かを創造したり自己表現するのが好き。
ダイエットをはじめるきっかけ
昔撮った写真と今を比べて太ったと感じたり、ビジュアル的にキレイになるにはやせたほうがいいと思ったとき。あこがれのモデルを見て、あんなふうになりたいと感じたとき。
陥りやすい失敗
- パターン1:ダイエットがおもしろくて夢中になってしまう。そのうちに、度を越して体調をくずしてしまう。
- パターン2:いろいろなダイエット法に目移りして、一度にいくつも試してみたくなるけれど、結局どれも続かない
- パターン3:ランニングを始めたものの、雨が続いて数日休んでいたら、すっかりやる気が失せてしまった。
理論的で分析が得意な 左脳派タイプのあなた
性格・行動パターン
計算や分析が好きで、記録が苦にならず、計画を立ててコツコツと地道に行うのが得意。理論的で物事を納得したうえでないと行動に移さないことも。マニュアルにしたがうのは得意だが、その反面融通がきかない傾向アリ。
ダイエットをはじめるきっかけ
以前やせていたときより体重や体脂肪率が増えた、ウエストやヒップのサイズがアップしたというように、客観的な数値から自分が太ったことを知ったとき。
陥りやすい失敗
- パターン1:ダイエット本を数冊買い込み、読んで終わってしまう。
- パターン2:きちんとマニュアルどおりにダイエットをしてるのに、なかなかやせないことに納得できずやめてしまう。
- パターン3:パソコンで管理していたレコーディングのデータを誤って消去してしまい、やる気が失せてしまった。
右脳派も左脳派も意識したい「報酬脳」って?
「右脳派の人はイメージを重視するので、ダイエットの目標はビジュアル化するのがおすすめ。
左脳派の人は具体的な数値で結果を求めるので、体重やウエストのサイズなど数値目標を立てるとよいでしょう」(坂詰先生)
そして、右脳派・左脳派どちらの人も上手に刺激したいのが“報酬脳”。
「脳には報酬系という神経回路があり、ここが刺激されると快感をもたらすドーパミンが放出されます。この報酬系を最も刺激するのが“食べること”ですが、恋愛したりほめられたり、何かに夢中になることでも刺激されます。つまり、食べること以外でうまく報酬脳を刺激すると脳が心地よい状態になり、ダイエットにも有効なのです」(米山先生)
報酬脳を刺激するコツとして、“やせたらごぼうび”をおねだりするのも手の1つ。家族や友達にやせることを宣言して、やせたら何かプレゼントしてもらう約束をとりつけましょう。ほめられたり、ごほうびを期待することで、報酬脳が刺激されます。
また、夢中になれる趣味を見つけることも◎。何かに夢中になっているときは寝食を忘れて没頭するもの。夢中になれる趣味などを見つけて、ドーパミンを出しましょう。もちろん、恋愛でもOK。
監修
米山公啓
医学博士。大学病院を退職後、米山医院で診療を行うかたわら脳の活性化などをテーマに講演や著作活動を行っている。著書に『脳をダマせばこんなにやせる』(小学館)など多数。
坂詰真二
スポーツトレーナー。スポーツ&サイエンス代表。アスリートの体づくりやダイエット指導で活躍。近著に『世界一やせるスクワット』(日本文芸社)などがある。
文/FYTTE編集部