長く続く在宅勤務と、それに伴う外出の減少で、体が重くなっていませんか。そんな体の変化が気になってはいるものの、なかなか家の中で体を動かすスペースと時間を確保できないというあなたに、マット不要のヨガを気になる部位別にシリーズで紹介します!
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長時間の座り姿勢で太ももが外に太くなる
今シリーズでヨガを教えてもらうのは、限られた環境でできるヨガを、多数の企業で教えているヨガインストラクターの京乃ともみ先生。紹介するのはイスに座ったまま、または立ったまま、「気がついたときにできる」ヨガです。今回のテーマは、多くの人が「コロナ太りが気になる部位」のひとつに挙げそうな太ももです。
「座っている時間が長いと、太ももの外側に重心がかかりやすくなります。一方で、内ももは力が入らずゆるみがちなため、引っ張られて外側に太くなっていくのです。内もも(内転筋)を引き締めることで、重心を内側に戻し、引き締まった美しい脚のラインを作ります。そうすることで、自然と太ももの外側も太くなりにくくなりますよ」
では、さっそく始めてみましょう。
1本足のチェアポーズ
お尻をイスから浮かせ、片脚立ちになるポーズ。立った状態から腰を落としていくスクワットよりフォームが定まりやすいため、より効果的に内ももに負荷をかけられます。お尻が引き上がるため、脚長効果も期待できます。
<1>
イスに浅めに腰をかけます。右足を左脚の太ももの上に乗せ、両手を胸の前で合わせます。右足裏は左側に向け、太ももから足がはみ出さないように。
<2>
少し体を前に倒して、お尻をイスから浮かせます。左ひざが左足のつま先より前に出ないように注意しましょう。ここで3呼吸キープ。<1>に戻り、反対側も同様に。これを3セット行います。
バランスのポーズ
イスの背もたれを利用して立ち、大きく開脚するポーズ。内ももをストレッチし、同時に軸脚の筋力を強化します。股関節まわりがほぐれるので、下半身全体の血流が改善。むくみやだるさの解消にもつながります。
<1>
イスの背もたれを左側にして立ち、左手で背もたれを持ちます。ひざを曲げて右脚を持ち上げ、右手で右足の親指をつかみます。
<2>
右足の親指をつかんだまま右ひざを伸ばし、右脚を体の正面で伸ばします。
<3>
つま先をつかんだまま、右脚を正面から体の左側へ90°動かし、脚を開きます。右足裏を右側に向け、視線は左へ。ここで3呼吸。手脚を入れ替え、反対側も同様に。これを3セット。
<これでもOK!>
ひざを伸ばすのがツラい人は、持ち上げた脚のひざを伸ばさなくてもOK。ただし、上体はまっすぐに伸ばしたまま、正面から体の横へ、脚をしっかり90°開きましょう。
撮影/山上忠 ヘアメイク/秋山瞳(ピースモンキー) 取材・文/馬渕綾子
ヨガウエア/イージーヨガ