「首がほっそりしていたら、ハイネックの洋服が似合うし、ワイシャツの襟もともスッキリして女性らしい着こなしができるのに…」と鏡を見てがっくり。実際、首まわりの太さにお悩みの女性は多いと思います。そんなみなさんにオススメなのが、「首まわりスッキリストレッチ」です。ふだんあまり運動をしない女性や、運動初心者の人でもできるストレッチ。女性らしいバランスのよい体作りを提唱する、パーソナルトレーナーの日高靖夫先生に、ほっそりした首になるためのストレッチの方法を教えてもらいました。
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首の太さは頭蓋骨の位置のズレと関係あり!
首が太いと全身がごつく見えてしまいます。また、首に脂肪がついていると、二重あごにもなりやすいですよね。ほっそりした首を手に入れるには、まずは頭のポジションを正しい位置に持っていくことが大切なのだと日高先生。
「頭蓋骨の位置が前にあり、耳と肩の位置が近づいている状態が続くと、首まわりに脂肪がつきやすくなります。この状態を改善するには、首の前と側面をストレッチして正しい位置に頭蓋骨を戻していくことが大切です。
今回ご紹介する『首まわりのストレッチ』では、頭の位置を修正するほか、イカリ肩をなで肩に修正することをコンセプトに考案しました。ストレッチで首をほっそりさせて、女性らしい体を手に入れてくださいね」(日高先生)
「首まわりストレッチ」は、レベル1からスタートします。レベル1に慣れたら、レベル1〜2、レベル2に慣れたらレベル1〜3を通しで行うというように、ステップアップしていきます。
くわしいやり方をチェックしながら、ストレッチの方法をひとつずつ確認していきましょう。
【レベル1】 アゴくい(20秒)
首の前面を伸ばすストレッチです。
<1>両足をそろえて立つ。両手を握った状態から親指を伸ばして、両手の親指をそろえてあご先下の中央に持っていく。
<2>両耳を支点にして目線ごと頭をうしろに反らすように押し上げ、20秒ストレッチする。
<Point>
支点となる両耳が上下に動かないようにします。
【レベル2】 S首伸ばし (20秒)
レベル2は、耳と肩を離すストレッチです。
<1>両足をそろえて立つ。右ひじが90度になるように背中のうしろに回す。
<裏から見ると…>
腕で「S」の字ができます。
<2>左手を右の側頭部に添えて左ななめに引っぱるようにして、首の右側を20秒ストレッチ。
背中のうしろに回す手を左手に入れ替え、右手を左の側頭に添えて右ななめ下に引っ張るようにして、首の右側も同様に20秒ストレッチする。
<Point>
鼻を中心に左右に回転させるように意識しましょう。手を背中のうしろへ回すことで、負荷が掛かります。
【レベル3】 胸開きストレッチ (20秒)
最後は、胸と首の前面を伸ばすストレッチです。
<1>両足をそろえて立つ。両手を背中のうしろに回し、少しひじを曲げた状態で指を組む。
<2>指を組んだ手を下に引っ張りながら、顔をうしろに反らして首を伸ばす。目線は天井を向け、20秒キープ。
<Point>
地面への重力で手が引っ張られるような感じでストレッチしましょう。
首の太さなんて変えられないでしょ、とあきらめていた人も、まずはストレッチで頭を正しい位置に持っていき、首まわりをスッキリさせられるようにとり入れてみてくださいね。
撮影/山上忠 モデル/古谷 未寿城(アトリー) ヘアメイク/斉藤節子 文/マルヤマミエコ