10年後の自分は、今日のわたしの生き写し。10年後の"キレイ"は、今、つくられるのです。
どんなに歳を重ねても常にいきいきと美しくいるために、キレイな人は一体どんなライフスタイルを送っているのでしょうか。連載「キレイな人のキレイな秘訣」、第一弾はモデルの坂元美香さんにお話を伺いました。
Contents 目次
食事はエネルギーの源。大事なことは「美味しく楽しく」食べること
坂元美香さん
1977年4月1日(昭和52年)
主婦/モデル
幼少時代からとにかく活発。男の子に間違えられることも。
美香さんは、最初に年齢を聞いたとき、私もとにかく驚きました。こんなに若々しく美しい40歳がいるのかと目を疑ったほどです。
「いったい何をしてこんなに若くいられるの!?」気になるのはやはり、普段の美香さんの食生活です。
毎日の食事で気をつけていること、心がけていることがあれば教えてください。
「白砂糖は絶対に使わないこと、でしょうか。外食時をのぞいて、わが家では10年は口にしていません。それと、毎日のご飯は豪華でなくてもいいので、手づくりでありたいと思っています」
豪華でなくても手づくりにこだわる、簡単に聞こえますが実はとても難しいことです。
では外食などはあまりされないのでしょうか。
「いえ、食べ歩くことも大好きで、よく仲間と一緒にワイワイおいしいもの巡りをしています。
おいしい食事は明日への活力になります」
一方で、ひとり時間も大好きなのでよくひとり飲みもしているという美香さん。
そのスタイルと美貌から、ストイックな食事制限をしているかと思いきや、実際はその反対のよう。
食事は未来の自分へのご褒美。とにかく楽しく、そしておいしく食べることが大切のようです。
40を目前に。トレーニングは「自分と向き合うこと」
それでは運動はどうでしょうか。その引き締まったしなやかなボディの秘訣を教えてください。
「運動は週1回一時間のみ。外苑前のB.E.A.Tというジムでパーソナルトレーナーのもと、ウエイトトレーニングをしています。
きっかけは、『40歳に向けて何か目標を定めたい』と考え、長年「いつか腹筋を割ってみたい」と考えていたことを思い出し、今やらなければ一生やらないと思い、40歳を目前に始めました」
トレーニングの写真、どれもかなりハードに見えるのですが…効果はどうでしたか。
「効果は大きいです。もともとやせ型体質ですぐに体重が減ってしまうのが悩みでしたが、15年ぶりに体重が増えました。
40を過ぎると太っているとかやせているということより、全体のバランスが重要だと私は思っています。
体重が7kg増えたとしてもトレーニングのもとに増えているので、体全体の筋肉量のバランスがとれ『健康的』な体つきになりました」
ウエイトトレーニングと聞くとどうしてもハードなワークアウトだというイメージが先行してしまいがちですが、具体的にどのようなトレーニングをしているのでしょうか。
「基本的には、
- DL(デッドリフト)
- RDL(ルーマニアンデッドリフト)
- Hip Thrust(ヒップスラスト)
- Rev.Lunge(リバースランジ)
- Sumo DL(スモウデッドリフト)
- Push up(腕立て伏せ)
- OH Press(オーバーヘッドプレス)
- Pull up(懸垂)
- 1A Row(ワンアームロウ)
- その他腹筋種目
など、これらを組み合わせたメニューをこなしています」
「こんなにやってるの??」と驚かれるかもしれませんね。
通常、“ウエイトトレーニング”と聞くとムキムキにになってしまうイメージが強くありますが、実は女性は男性と比べて筋肉がつきにくいため、トレーニング量と強度も上げ、食事もかなり気をつけないとムキムキにはなりません。
また、私が今やっているトレーニングは、「ボディメイク」が目的ではなく、「体を健康的に強くして、日々の生活のパフォーマンスをUPすること」が目的なので、その過程で体の見た目にも良い効果が表れてきている、という状態だそう。
またほかにもウエイトトレーニングのおかげで「自分と向き合う」ということを学んだため、自分を知ることによりメンタル的にも前向きになれたと思います」
どうしても目先の数値ばかりを気にして体重を落とすことにばかり集中してしまうのですが、美しい体には筋肉は欠かせないのですね。
またフィジカルトレーニングをしながらメンタルも鍛えられるのは一石二鳥ですね。
「食べる、笑う、寝る!」モデル坂元美香流、キレイの秘訣
これまで美香さんの食生活、ワークアウトと普段のライフスタイルについてお話いたただきました。
最後に、キレイをキープするために 心がけていること、「これは!」というものを教えてください。
「食べる、笑う、寝る!です。
これを言うと『え??』と驚かれることが多いのですが、この3つにはものすごい効果があると私は感じています。自分の性格が、お金をかけたり無理して頑張ることは結果的に続かないとわかっているので、自然に任せた内からの美に頼るようにしています。とにかく食べて笑って眠って細胞を元気にして免疫力を高める。そして、特に重要なのはよく眠ること。絶対的に睡眠です。
睡眠中に成長ホルモン(若帰りホルモン)の分泌によって細胞の修復や再生をたくさんしてもらうために、とにかく寝るのですが、10-2時などのゴールデンタイムはとくに気にせず、7時間以上は寝ています。また快眠を得るために、ベッドに入る前にはお白湯を飲んで、内臓を温めるようにしています。」
心と体に栄養を与えることが、キレイへの一番の近道と語る坂元美香さん。10年後の自分の理想像は「のほほんと、自然にビキニを着ていること」だそう。その天真爛漫な笑顔から、最大のヒントを教えてもらったような気がします。
取材・文/藤森もも子