「今日は座りっぱなしだったなぁ」という日でも、外出しない日でも、私たちは「歩かない」という日はありません。そうやって、休むことなく歩いてきた日々の積み重ねが今日のあなたの脚をつくっているのです。太い脚、特に太ももの前側が張った脚に長年悩んでいるとしたら、その原因はあなたの歩き方にあるのかもしれません。
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足首を曲げて歩くと、太ももに頼らざるを得なくなる
その場で足踏みをすると、多くの人が足首を90°に曲げたまま行いいます。
足首が90°に曲がったままひざを上げると、本来必要である足裏の筋肉は使われず、その分の負担は太ももの前側の筋肉にかかってしまいます。
そのため、太ももの筋肉が必要以上に発達してしまうのです。
また、人の体の構造上、足首を曲げたまま膝をあげる動きを繰り返すと、股関節の可動域も小さくなります。
そして、足首を曲げたまま着地すると、着地の衝撃がうまく吸収できず、その影響で股関節が硬くなり、骨盤の歪みの原因になる場合もあります。
もし、その場で足踏みをしたときのように足首を90°に曲げたまま歩いているならば、あなたも「脚が太くなる歩き方」をしているといえます。
甲を伸ばし、親指をギリギリまで床から離さない
では、脚を太くしないのはどのような歩き方なのでしょうか。
それは、「足裏の筋肉を使って歩く」ということが大切です。
具体的な動きとしては、足が地面から離れるとき、足の親指の先端をギリギリまで地面から離さず、甲をしっかりと伸ばしてから離すという歩き方です。
そうすると足裏の筋肉が使われるため、ひざを上げても太ももの筋肉は補助的にしか使われません。
では、実際に歩いてみましょう。
<1>
左ひざを上げて、歩き出します。左足の甲を伸ばしきり、親指の先端は最後まで床から離しません。
<2>
左足の甲を伸ばしたまま、親指を床から離し、足を前に運びます。
<3>
引き続き足の甲を伸ばしたまま、ひざを伸ばしきります。重心はまだ右脚に残しておきます。
<4>
親指の先端から床につけ、すぐにかかとも床につけます。左脚に重心を移したら、右脚を1〜4と同じように動かし、歩いていきます。
<これはNG>
踏み出す側の足首が90°に曲がったままだと、足裏の筋肉が使われません。
甲を伸ばして歩き始めても、足を前に運んだあと足首が90°に戻ってしまうと、足裏の筋肉はゆるんでしまいます。