血管に沿って体中に張りめぐらされ、体内の老廃物を回収する働きのあるリンパ。リンパ節は全身に約800あるといわれるリンパの合流場所ですが、なかでも大きいといわれる腸のリンパ節は、滞ると周辺の内臓の働きに大きな影響があるのだそう。その影響には、多くの女性が悩むあの不快な症状の代表・便秘も。ガンコな便秘の改善効果もあるという腸リンパストレッチについて、コンディショニングトレーナーの古森美紀さんに伺いました。
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冷えや便秘の原因になる腸リンパ節の滞り
「腸のリンパ節はまさに腸のあたりにあり、下腹部の老廃物が集まる場所です。腸のリンパ節の流れが滞ると、腸の血流が悪くなり、冷えることで、働きが低下したりしてしまいます。当然、便秘の大きな原因になるので、日ごろから刺激して流れをスムーズにしておくといいでしょう」(古森さん)
生活習慣や食事を見直しても、なかなか便秘が改善しないという人は、腸のリンパ節の滞りに原因があるかもしれません。そんな人にぜひ試してもらいたいのが、腸のリンパ節を刺激するストレッチです。
「腸のリンパ節は、体の深部にある『深(しん)リンパ』と呼ばれるものです。深リンパを刺激するには、ストレッチと呼吸で深部の筋肉を刺激する方法が効果的。 お腹の筋肉をストレッチした状態で、腹式呼吸によってお腹を動かすと、効率的に腸のリンパ節を刺激できます」