ひじから先の前腕が痛い、指の動きが鈍い、あるいはこわばるといったことが続く場合は、腱鞘炎かもしれません。長時間PCやスマホを使ったり、ペンを持ったりする人は、腱鞘炎になりやすいもの。ときどきストレッチで筋肉をゆるめてあげることも大切ですよ。トレーナーの坂詰真二先生に、腱鞘炎予防のストレッチを教えていただきました。
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手首や指の使い過ぎが腱鞘炎を招く
腱鞘炎とは、指や手首の関節を動かすベルトのような役割をする「腱(けん)」や腱の周りにある「腱鞘(けんしょう)」に炎症が起きていることをいいます。原因は使い過ぎ。指を使う職業の人がなりやすく、PC作業が多い、ペンを持つ時間が長い人ほどかかりやすいようです。
また女性の場合は、女性ホルモンのバランスも関係していて、出産や更年期に腱鞘炎を訴える人も少なくありません。
腱鞘炎は、同じ動作をくり返すこと、つまり使い過ぎによって起きる炎症なので、こまめに前腕周辺の筋肉を伸ばすストレッチで、手のひらや前腕部にある筋肉の緊張をほぐし、腕の一部に集中的にかかっている負担を軽減させましょう。
腕の外側を伸ばすストレッチ
手の甲を外側に向け、まっすぐ伸ばした腕を、逆側の手でせき止めるようにします。お互い反発し合うようにして、ストレッチします。
<1>手の甲を内側に向け、胸の前に置く
左の指先を下、手の甲を正面に向け胸の前に置きます。右手で左手の甲と指全体を包むように握ります。
<前から見るとこんな感じ>
<2>手を伸ばして前腕をストレッチ
左腕を肩の前にまっすぐ前に伸ばすと同時に、右手で左手全体を引くように押さえます(右手で壁をつくり、左手の甲をせき止める感じ)。前腕の筋肉が伸びているのを意識しましょう。10秒×1~3セット。逆側の腕も同様に。
続いては腕の内側を伸ばすストレッチをご紹介します。