プロサーファーでモデル、ヨガのスペシャリストでもあるアンジェラ・磨紀・バーノンさんのヨガを通して、心と体の両方を向上させるポーズを毎月1回お届けするコーナー。8月は、ヨガの基本のポーズをお届けします!
Contents 目次
成長するうえで大切なこと。迷ったら、基本に戻る!3つの柱とは?
“Back to Basics”
今月のテーマは、「基礎・基本に戻る」です。
何事においても「基本に戻る」というのは成長をするうえで大事なこと。
ヨガでも難しいポーズをしようと思うと、基本がしっかりとできていないとケガをしたり体を痛めてしまいます。
サーフィンも一緒。最初から難しい技をしようとしてもなかなかできません。まずは基礎・基本をしっかりと学ぶことが大事。
家も一緒。家を建てる過程で大事なのは、しっかりとした基礎・Baseが大事。
では、自分にとってのBasic・基本とは何でしょう?
自分が家だとして想像してみてください。
自分=家を支える柱が3つあるとしたら、その3つは何になりますか?
私の3つの柱は、
1. Loving・愛情
2. Kindness・やさしさ
3. Joy・よろこび
自分の心・Love tankが愛でいっぱいか? 自分を大事にできているのか?
自分にやさしい言葉をかけているのか? 思考は?
日々の生活の中でたくさん笑えているのか? 笑顔になれているか?
自分がイラ立ちやすいとき、怒りっぽいとき、マイナスに考えてしまうときなどは自分の心と向き合い、この3つのエッセンスで心が満たされているか?と確認・check inするようにしています。
自分自身が愛で満ちていると余裕が生まれて相手を許す気持ちが生まれたり、相手を受け入れるおおらかな心になれたりします。やさしさから相手を助ける気持ちや思いやる気持ちが生まれます。笑顔は自分も周りをも幸せにします。
自分が幸せでいるには何が必要なのか?と知っておくと幸せに早く近づけることができます。
ぜひ、基本に戻り自分の本心、Core(コア)の部分を知り、自分にとって何が3つの柱になるのかを確認してみてはいかがでしょう?
ヨガでは基本であり、私たちの命である呼吸にまずフォーカスします。
今日は呼吸からスタートします。
マットまたは床に、脚を組んで座り(ラクなあぐらの姿勢)、軽く目を閉じてゆっくりと息を吸いその息をお腹へと運び、次に肺へと運び、最後に胸へ運びます。吐くときは3つのパーツ(お腹、肺、胸)に入っている酸素をゆっくり全部吐き出していきます。呼吸だけに集中します。呼吸の基本をしっかりと練習したら次に自分の心とcheck in。
心に耳をかたむけて自分にとって大事な3つのエッセンスの要素を聞いてみましょう。ゆっくりとていねいに呼吸をしながら3つのエッセンスがわかったら次に体をcheck in。
自分の体が今必要としているのは何なのかを確認してみましょう。
確認ができたらゆっくりと目を開けて肩の真下に両手を置き、しっかりと指の間を広げて指先まで意識を向けていきます。次にゆっくりと吸うと同時に両ひざを腰の真下に置きます。
その姿勢のまま、お尻を突き出すようにしてお腹を床へと下ろし、胸をななめ前から上へと持っていきます。
次に息を吐くときは手を床にプッシュして背骨を丸めてカールします。
この動きを8回行います。ゆっくりとていねいに私たちの体のエネルギーの通り道である背骨をしっかりと動かして柔軟にしていきます。
8回終えたら足の指を立ててゆっくりと息を吸いながら尾てい骨(お尻)を天井へと向けていきます。
その尾てい骨を上からうしろへと引っ張っているのを想像しながらお尻を高くあげていきます。手の親指と人さし指にグッと力を入れて首はリラックス。胸を脚へと近づけるイメージで背骨をまっすぐにします。
横から見たら手首からお尻までが真っ直ぐのひとつのラインで、お尻から足首までが2つ目のライン。そして最後に床と3つのラインをコネクトさせてキレイな三角形ができるようにします。
(ひざを真っ直ぐにするのが難しい人は曲げたままでも大丈夫! 尾てい骨を上に伸ばすほうに集中をして。伸ばせる人はかかとを下ろすように意識をします。簡単にかかとを下ろせる人は、1歩足をうしろへとステップしてみて)
このままのポーズでゆっくりと深く4回呼吸。
ヨガの基本のポーズです。体のすみずみまで意識を向けて呼吸と共に、ゆっくりとていねいに行ってみてください。
※写真は本人によるもの