プロサーファーでモデル、ヨガのスペシャリストでもあるアンジェラ・磨紀・バーノンさんのヨガを通して、心と体の両方を向上させるポーズを毎月1回お届けするコーナー。今回は、心と体のバランスを整えて、全身をストレッチするヨガのポーズをお届けします!
Contents 目次
忙しい時期のストレスを緩和。心と体のバランスを整えてくれるヨガ
“Create Balance”
~バランス・調和をクリエイト~
Halloweenが終わったと思ったらあっという間にThanksgiving。そしてChristmasとアメリカ人にとっては10月~バタバタの3か月。日本人にとっても年末は忙しい時期ですね。そんな忙しいときはどうしても体調を崩しやすかったり、体と心のバランスも崩れがち。なので今日はストレスを緩和してくれて、心と体のバランスを整えてくれるこのポーズを行います。
Trikonasana/三角のポーズ
まず自分の肩幅1.5倍ぐらいに足の幅を開き、右足をマット(床)の前部分に向けて90度にし、左の足のつま先をマットの左コーナーへと向けます。右の足のかかとから真っ直ぐのラインを引いた位置に左足のかかとを持っていきます。
足の位置が安定したら次に息を吸いながら大きく腕を前後へと開きます。このとき腰と胸は真横に向かせ、息を吐きながら上半身だけを前へスライドさせます。うしろに壁がありその壁に両方の肩甲骨とお尻をつけるようなイメージで、ゆっくりと右手を右足へと下ろします。手がどれだけ下に着くよりも、横から体を見たときに上半身と下半身がひとつのラインになるように気をつけます。
右手を下ろしたら左手は上へと伸ばします。このポーズをホールドしながらゆっくりと深呼吸を4回行います。左の太ももを内側から外側へとローテーションさせて、左胸もできるだけうしろへとローテーションさせて、右胸の上へと乗せるようにします。
右脚のつけ根の内側と左側面がストレッチされているのを感じられたらgood!4呼吸終えたら反対側も同じように行います。
集中とバランスが必要な三角のポーズは、バランスポーズなので脚の筋肉を鍛えるだけではなく、ハムストリングがストレッチされます。また、深く背骨をツイストすることで腰もストレッチされ、胸も大きく開くので体全体がストレッチされます。
このポーズで体のバランスを整えたら次に心のケア。
忙しいときはどうしても自分と向き合う時間が少なくなりがちで、心のバランスも不安定になりやすいですよね。
では、心のバランスがとれているときはどんな状態でしょうか?
マイナス思考がまったくなく、悲しみも不安も心配もない、というわけではなく、私たちの心とマインドは常に不安や心配、悲しみと喜びや幸せが存在します。この両方を受け入れて感情をじょうずにガイドしていくのがバランス・調和を作るということではないでしょうか?
私は昔自分が笑顔でいれば、周りに人が寄ってくる。だから常に笑顔でいようと心に決めた時期がありました。愛情に飢えていた時期だと思います。悲しいと思ったりせず、涙も流さずできるだけ常に笑顔で…。でも、30代になり自己肯定の旅を始めてから気がついたのは悲しみも喜びもとなり合わせということ。どの人の心にも存在します。
”振り子のように悲しみを大きくフルに感じることができる人は喜びも大きくフルに感じることができる”とあるコーチが私に教えてくれました。
それ以来、私は悲しいときや涙が流れそうなときは止めずにその感情をしっかりと感じて、感情を自分の腕の中でホールドするようになれたのです。私たちの感情には常にメッセージがあり、そのメッセージに耳をかたむけてあげることが大事です。そしてそのメッセージを聞いてあげることができたらきっと心の調和をクリエイトすることができるでしょう。
さまざまな感情がある私たちの心。ぜひこの忙しい時期こそ自分の感情に、心の声に耳をかたむけて心のバランス・調和をクリエイトしてみてください。
May our hearts be filled with love.
Aloha,
Angela Maki Vernon
※写真は本人によるもの