「“やせたい!”とヨガやランニングなどを始めるのもいいですが、運動が苦手でストレスになるくらいなら、1日数分でもいいから正しく歩いて!」と話すのは、モデル・姿勢&ウォーキングアドバイザーの仁香さん。
一時期、ストレスで13㎏も体重が増加した自らを救ってくれたのも「歩く」ことだったそう。仁香さんが見つけた本当の「歩き方」とは? 著書『美人な歩き方』(SBクリエイティブ刊)をもとにお話を伺いました。
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日本人の歩き方は、世界基準でだらしない!?
「歩くって日常で欠かせない動作ですよね。にもかかわらずキレイに歩けている人って実は少ないんです。
『もうちょっとシャキッと歩きなさい!』と注意されることはあっても(笑)、多くの人が赤ちゃんのときから自然と歩けるから、箸の持ち方みたいに“正しい方法”を教えてもらうこともない。だからみなさん、なんとなくこれでいいのかな、と歩き方を見直す習慣すらないんですよね」と仁香さん。
現代の若い女性に多いのは、足の裏の真ん中から着地するペチャペチャ歩き。
猫背の状態でひざを大きく曲げたまま、小さい歩幅でちょこまか歩く様子は、まるで鳩のようで外国人からは奇妙に見えるのだとか。
日本人の女性の歩き方は、世界基準でだらしないってこと……!?
「美姿(ビシッ)とウォーキング」レッスン!
そんな歩き方を続けているとこんな弊害が……。
「ペチャペチャ歩きの人は、腹筋や太ももの内側にある内転筋を使って歩けていないんです。内転筋が弱ると、太ももが外に引に張り出してシルエットが悪く見えますよ」
それを解決するのが、仁香さん提唱する「美姿(ビシ)っとウォーキング」です。
1)背すじを伸ばして、まっすぐに立つ。お尻に軽く力を入れ中央に寄せ、肩は力みすぎないこと。その姿勢から片脚を踏み出し、かかとから着地。
2)前足のかかとが地面についたら、足裏から足の親指と人差し指の間に重心を移動させる。脚の内側の筋肉を意識して歩けばO脚も改善。
3)重心を前の脚に移動させながら後ろの脚は、ひざを曲げずにまっすぐにして蹴り出す。お尻と太ももが伸びていることを感じましょう。
顔・目線はまっすぐ、肩を丸めない、おなかを凹ます、反り腰にならない、後ろ重心にするのもポイントです。
日々の積み重ねがキレイに変わるコツ
「美姿(ビシ)っとウォーキング」は、脚以外の筋肉を使う全身運動。仁香さんも最初は筋肉痛になったほど効くウォーキングです。
「ウォーキングって1万歩歩かなきゃいけないなんて思われがちなんですが、正しい姿勢で行うこのウォーキングなら1日200歩だけでも効果的です 。
ヒップをキュッと引き締めて、内転勤や腹筋などさまざまな筋肉を使うから、自然とインナーマッスルも鍛えられて、立つ、座るといった日常の動作もグンとラクになります。
キレイに歩けるようになると、自然と内側重心で立てるようになるので、体重は変わらなくても立ち姿がすっきりとしてスタイルもよく見えます。レッスン中の方には『やせた?』といわれる人も多いんですよ。ふくらはぎや足の指も使うから、血流もよくなって冷えにくくなるし、むくみもすっきりして代謝もアップするなど、いいこと尽くしなんです」
仁香さん提唱のメソッドで、みっともないペチャペチャ歩きはもう卒業!
颯爽と歩いて、美ボディへ!
文/平川 恵