20代半ば、ストレス太りで一時はモデルを休業した仁香さんを復活させたのは、毎日のウォーキングでした。仁香さんが習得したやせるウォーキング法とは? 著書『美人な歩き方』(SBクリエイティブ刊)をもとに、お話を伺いました。
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ストレスによる暴食が要因に…
ウォーキングでやせた仁香さん。食べても太らなくなるばかりか心まで前向きになり、以前のようなストレスによる暴食もありません。「なぜ? どうして?」と気になり出すと、深く知りたくなる仁香さん。
「ひょっとして私のストレス太りとダイエットには、何か関連があるのかもしれない」と、自身のダイエット本づくりの際に、生物学者・脳科学評論家である澤口俊之先生に対談を申し込みます。
脳科学評論家の澤口先生の解説は、仁香さんの予想を確信させるものでした。
「先生によれば、ハードなダイエットをすると、脳からはコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌されるそうです。そのストレスを解消するために脳からは食に走るよう指令が出るのですが、まさにそれがハードなダイエットとリバウンドで13㎏太ったときの私の状態だったのです。
ちなみにコルチゾールの分泌を抑えるのに有効なのがチョコレート。だから疲れると人はチョコレートが食べたくなるんですって。あと、食事も『こんなに食べちゃ太る、ダメ』と思いながらとるとストレスになるけど、『これくらいなら太らないし、平気!』と楽しみながら食べると吸収率が違ってくるそうですよ」
ウォーキングはリラックス作用がある!?
ストレスを抑え、メンタルを前向きにするウォーキングにはセロトニンというホルモンが関係しています。
「ウォーキングの最中、移りゆく景色をみていると、物事を前向きに考えられるようになります。悩み事で不安になったときも、イライラしたときもウォーキングをすると心がふっとラクになる。それはウォーキング中に、セロトニンというホルモンが分泌されるからなんです。これは胸がわくわくする、好きな人といてちょっとドキドキするときにも出る別名、幸せホルモン。
精神科医の方も軽度のうつ病の方には、薬より先にウォーキングをすすめることがあるくらい心を前向きにする効果があるそうですよ。ストレスによる暴食に悩んでいる人こそウォーキングを始めてみてくださいね」
ウォーキングをする際は足首の柔軟性も大切です。
次に正しいウォーキングをする前の足首のストレッチをご紹介します。
デスクワーク中にぜひ試してみてください。
足首の関節を柔らかくするストレッチ
有酸素運動であるウォーキングには、心をしなやかにして、ストレスから解放してくれる効果も。足首の関節を柔らかくしておくと、足運びもスムーズになり、軽やかに歩けます。
【内回し】
立ったまま片方の足首を少し前に出したら、内側に向かって円を描くようにゆっくり回す。目安は10回。逆足も同様に行います。
【外回し】
両足の内回しが終わったら、今度は外回し。前に出した足首を外側に向かって円を描くようにゆっくり回す。目安は10回。逆足も同様に行います。
文/平川 恵