寝ているときでも、いつでもどこでも、ある日突然やってくる“足のつり”。おさまってしまえばなんともないものですが、つった瞬間はとてつもなくツライもの。そんな悲劇の対処法を意外と知らずに、ひたすら耐えしのいでいる人は多いのではないでしょうか。「もう耐えしのぐのは勘弁!」というあなたに、足がつったときの対処法と予防法を、バレエダンサー武田亜希子さんに教えていただきました。
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■:足がつったときに、まずすること
足がつったとき、まずは可能な限りひざを伸ばして座ります。
座っているときや、寝ているときにつってしまったときにはそのままの状態でかまいません。
(1)ゆっくりとかかとを前に押しだすように曲げる
(2)つま先を前に押しだすように伸ばす
つったふくらはぎの様子を見ながら、(1)→(2)をくり返します。
<ツラくない人はこれも試して!>
(1)(2)の動きがツラくなければ、曲げたときに足先に手を添えて、ふくらはぎのストレッチを少し強めてみても効果的です(武田さん)
■:足がつらないための予防法<その1>
できることなら、そもそも最初から足がつらないことが一番ですよね。
足がつらない予防法としておすすめなのが、足裏と足指の筋力アップ。
やり方はとても簡単。
まず足を肩幅に開き、足先をムリのない角度に開いて立ちます。
そのまま足指に力を入れて立ってみましょう。
このまま8秒キープしたら、一気に力を抜きます。そしてまた足指に力を入れて、とくり返しましょう。
慣れてくるとお尻の下、太ももにも力が加わっていることが感じられるはず。(武田さん)
■:足がつらないための予防法<その2>
足裏と足指の筋力アップに加えて、下半身全体の筋力アップも効果的です。
やり方はとても簡単ですが、より簡単にするためにイスを使うのがおすすめです。
先ほどと同じように足を肩幅に開き、足先も無理のない角度に開いて、イスの前に立ちます。
イスがない場合は、手は骨盤に沿えて、イスを使う場合はイスの背もたれに手を添えます。
姿勢はまっすぐ、骨盤もまっすぐ、息を吐きながらゆっくりひざを曲げましょう。
ひざが内側に倒れないようにするのがポイントです。
しばらくキープしたら、息を吸いながらひざをゆっくり伸ばしましょう。これをくり返します。
伸ばすときは、足の裏で床を押すように伸ばしていくと効果的ですよ(武田さん)
ある日突然やってくる、足のつり。
苦しまないために、武田さんが教えてくれた対処法と予防法をしっかり熟読、知った今から予防法を続けてみてくださいね。
取材・文/高田空人衣