女性らしい甘さの中にもきりっとした凛々しさが漂う女優の大島優子さんが、2019年1月に開幕する舞台『罪と罰』に出演。新たなチャレンジに向かういまの心境と、大島さんのキレイの源でもある食生活や体作りについて聞きました。
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朝一番の運動は体も気持ちも引き締まります!
AKB48在籍中から、グループの活動と並行して数々のドラマや映画で活躍してきた大島優子さん。パワフルな活動の裏側で、どのような体作りをしてきたのでしょうか。
「アイドルだった8年間は歌や踊りで毎日動いていたので、それ自体がトレーニングみたいなもので(笑)。食欲に任せて何をどう食べてもエネルギーに変換されて、体型が大きく変化することはありませんでしたね。ただ、アイドル時代は甘いものが苦手で、お菓子類は一切食べなかったんです。間食する習慣がなかったのは、ダイエット的にはよかったのかもしれないです」(大島さん)
2014年にグループを卒業後は、撮影や舞台に入る前など、「ボディラインを気にしなきゃいけないときに気をつける」ように。今回も、『罪と罰』の稽古が始まる1か月以上前に自宅で筋トレをスタートしたそうです。
「ジムでクロスフィットをしている友人から教わったトレーニングメニューを自分なりにアレンジして、朝一番にやっています。たとえば腕立て伏せ6回とスクワット12回、腹筋15回を20分以内にどれだけハードにできるかに挑むんです。1か月でだいぶ筋肉がつきましたし、朝、運動すると、その日1日体も気持ちも引き締まります。先日、ポスター撮影で主人公のラスコリニコフ役の三浦春馬さんにお会いしたら、役作りで大幅に体重を落としてこられたんです。私も三浦さんを見習って(笑)もう少しガンバります!」
体作りのコツは“体重計に乗らない”ことです
筋トレに励む一方で、1年ほど前から、苦手だったスイーツのおいしさにも「目覚めてしまった」のだとか。
「アイスクリームにはまってしまったんです。おいしいですよね~(笑)。いろんな味を試すのが楽しくて、3日に1回は食べていました。でもそのぶん野菜を多めにとるようになりました。普段は自炊をすることが多いので、好物のお肉を焼いて、たっぷりの野菜と一緒に食べています。今は舞台の本番までにもう少しボディをしぼりたくて、夜ごはんの炭水化物を控えています」
食べたいものはガマンせず、別の部分で工夫する。“臨機応変”が得意な大島さんらしいもうひとつの習慣は――。
「“体重計に乗らない”ことです。以前はグラビア撮影などで自分の体を見慣れてましたし、ボディラインに変化がないかを常にチェックしていました。今も、体重計の数字よりも、自分の体を鏡で見たときにどういうラインになっているかによって、筋トレでどこをしぼるかを決めています」
舞台は自分の熱を一番届けやすい場所
舞台出演は本作で3作目。大島さんが演じるソーニャは、自らの正義に従い殺人を犯す主人公・ラスコリニコフと心を通わせる重要な役どころです。
「ソーニャは過酷な運命を背負いながらもとても信仰深く、何ごとも許し受け止めようとする聖母マリア様みたいな存在です。両親を立て続けに亡くし、遺された家族を養うために娼婦となって、ラスコリニコフの罪をも受け入れていく…。ソーニャがなぜそこまで慈悲深い精神を持ち、どのようにしてラスコリニコフと心を通わせていったのかを、これから紐解いていくところです」
前作から2年半のときを経て気持ち新たに臨む本作は、大島さんにとって特別な舞台になる予感も。
「舞台というのはホントに生きもので、怖くもあり、私にとって挑戦の場所であると同時に、女優としてステップアップするためのステージでもあります。日々、自分と向き合い、課題を乗り越えていくには気力・体力もものすごく使います。でもそれが苦しいけど楽しくて、その経験を乗り越えたからこそ、自分という存在や足場がひとつずつ確実になっていく。舞台は私にとって自分の熱を一番届けやすい場所なので、今回もアンテナを全開にしてあらゆることをキャッチしながら、エネルギーを放出しようと思います」
力強いまなざしでそう語る大島さん。インタビュー後編では、大島さんが舞台期間をヘルシーに過ごすための必需品、そして30歳を迎えての心境に迫ります。
(舞台情報)
『罪と罰』
東京公演2019年1月9日~2月1日(Bunkamuraシアターコクーン)、大阪公演2019年2月9日~17日(森ノ宮ピロティホール)
●公演チケットは、東京公演・Bunkamuraチケットセンター、オンラインチケットMY Bunkamura、Bunkamuraチケットカウンター、東急シアターオーブチケットカウンター、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットほかで取り扱い中
大阪公演・2018年12月16日よりチケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイド、イープラス、森ノ宮ピロティホール 窓口販売で取り扱い
撮影/田辺 エリ 取材・文/浜野 雪江 ヘアメイク/犬木 愛(Agee) スタイリスト/百々 千晴