モデルとして、そして今や大人気のインストラクターとしても活躍中の野沢和香さん。「ヨガにはいろんないいことがあるけれど、いちばん自分が変わったのはマインドだと思う」と語ります。果たしてヨガでどんな風に心が変わったのでしょう? 和香さんがおすすめする朝昼晩の3つのヨガポーズと合わせてご紹介します。
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心は体を動かすことでコントロールできる
「ヨガを始めていちばん変ったのはマインドだと思います。ヨガに出合う前はダラダラ過ごしてしまうタイプ。そんな私が、逆立ちのポーズなど体幹を使うポーズをすると、おもしろいほどにやる気スイッチが入るんです。気持ちは前向きなり、仕事もサクサク進むようになりました」
また20代の頃は頭で考えすぎてしまい、感情に振りまわされることが多かったという野沢さん。ヨガとの出合いを機に自分を俯瞰で見ることができるようになったと言います。
「以前は、悲しいことがあると、感情の100%が『悲しい』を向いていました。『私の人生、最悪』と、ひたすら落ち込んだけど、今は、『悲しいのは今の感情』『そうじゃない自分もいるから大丈夫』と、悲しむ自分を一歩引いて見られるようになりました。ポジティブに物事を受け入れられるようになったと思います。心で心をコントロールすることは、難易度が高い。でも、心は体でコントロールができる。しかも、そのアプローチのほうが、ずっと簡単だということに気づきました」
もちろん、体の変化もあったそう。
「20代後半からサーフィンをやっていたのですが、そのためか体は筋肉ムキムキ。だから、女性らしい服が似合わなくて。でもヨガを始めてからは筋肉が細長くなり全体的に引き締まりました。以前はぽこっと出ていたお腹もすっきり。これは深い呼吸でインナーマッスルが鍛えられたから。インストラクターの資格をとろうと受講して、1週間くらいでへこんだので、驚きましたね」
では、心をコントロールするのにもいい、1日の朝昼晩それぞれのシーンにマッチし、気持ちを切り替えられる3つのポーズを教えていただきましょう。
和香さんおすすめの朝昼晩3つのポーズ
朝は「三角のポーズ」でスタート
朝は太陽の光を浴びてからだを目覚めさせる「三角のポーズ」がおすすめ。
朝は、体を目覚めさせることが大事。
脚、胸を大きく開くダイナミックなポーズで、エネルギーを一気にチャージして。
両足を大きく開き立ったら、右足のつま先を真横に向け、両腕を床と並になるように大きく広げる。その姿勢から、両足で床を踏み込みながら、上体を真横へ倒し、右手を右足、左手は天井へ。胸が下を向かないよう注意しよう。太ももの裏側、わき腹など大きな筋肉が伸びるので、一気に体にエネルギーがみなぎる。
昼はシャキッと気合いの入る「ハイランジ」
座った姿勢が続き縮まったそけい部の筋肉を解放。滞っていた血液が流れ出すから、再び集中力がアップ。
足を前後に大きく開いたら、うしろ足のつま先をやや外向きにし、足裏をつける。前ひざを90度に曲げ、腰を落とす。下半身を床をぐっと押し入れるようなイメージで踏み込みながら、両手真上へ。脚のそけい部や胸がぐっと伸びることで血行が促進。どんより重くなっていた脚や肩まわりもすっきり。
夜は全身をリラックスさせ今日を見つめ直す「逆転のポーズ」
重力で下にたまったリンパ液を心臓に戻すことで、脚のむくみを解消。
一日中働いた頭もクールダウン。
あお向けの姿勢から両脚を壁に立て掛ける。お尻がなるべく壁から離れないようにしながら、5分程度キープ。両手は力を抜き、リラックス。体はもちろん頭の疲れもすっきり取れるので、眠りにつきやすくなる。
和香さんのインタビューや、代謝アップできるヨガポーズ「太陽礼拝」などをまだまだ盛りだくさんで紹介している
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撮影/徳永徹 ヘア&メイク/MAKI<Linx> 取材・文/柿沼曜子