デスクワークが中心の仕事だと、肩や腰のこりが悩みの種。体が固まって腕が上がらない、呼吸が浅くなっている気がする...、そのような人にもおすすめなのが筋膜リリース。
今回はアスリートからも信頼の厚い、東中野はりきゅう整骨院SPORTS LABの、のぐち 径大さんの著書『ながら筋膜リリース』(監修;阿保義久)からオフィスで仕事の合間にできる筋膜リリースをご紹介します!
Contents 目次
筋膜は2つの力を使ってリリースする
癒着してしまった筋膜を解きほぐすのか筋膜リリース。
筋膜リリースの簡単なメソッドは2つの力を使ってリリースするということ。単純に一方向から伸ばすだけでは効果は出ません。
一番大切なのは両方向から引っ張って筋膜を均等かつ機能的に伸ばすこと。
スーパーのビニール袋を持ち、両手で左右に引っ張ってみましょう。両方向、均等に伸びるはずです。これが理想的なリリースです。
“ながら筋膜リリース”のココがスゴイ!
「ながら筋膜リリース」は日常生活のちょっとした動作で筋膜をリリースするメソッドです。「筋膜リリースができるシチュエーションはどこにでも転がっていて、できそうだなと思ったら、その場でリリースしていきましょう。気になる部分があるということは本能的にもその部分をリリースしたがっているということ。筋膜リリースのタイミングに多く気づくことができれば、その分、体がベストな状態に近づいていきます」。
ながら筋膜リリースはいつでも、どこでも行えるメソッド。2つの力を使ってリリースし正確に伸ばしていきましょう。
仕事中に固まった体をリリースして、頭もスッキリ!
ながらシチュエーション 仕事の合間
パソコンや書類仕事で肩や腰がバキバキになったら、この両手伸ばしの筋膜リリースを行いましょう。肩甲骨周囲の筋肉がびっくりするほど伸びるのがわかります。頭もスッキリ、眠気覚ましにも有効です。
how to
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- イスに座ったまま、両手を伸ばして体の前で両手を組みます。
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- 背中を丸めながら肩甲骨を外側に引き出します。
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- 体を丸めたまま、組んだ手を頭上に上げていきましょう。肩甲骨周囲の負荷が強まります。
ながらシチュエーション コピーをとる
コピーをとるときに遠いほうの手で遠回しにスタートボタンを押してみましょう。肩甲骨から腕を伸ばすことで肩甲骨周囲の筋肉や広背筋が伸び、立派な筋膜リリースになるのです。
how to
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- コピー機の前に普通に立ちます。足は肩幅と同じ程度に開きましょう。
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- ボタンから遠いほうの手で円を描くように遠回りしてボタンを押します。
1日のどこかのタイミングで、できれば鏡を見ながらポーズをとるとよいでしょう。
「鏡を見ると、人間は本能的に姿勢をよくし、立体的にバランスを整えるようになり、効果的な筋膜リリースができるようになります」
ながら筋膜リリースを行うことで、体の動きがラクになり、血の巡りがよくなる感覚を実感してみましょう。
参考書籍
のぐち 径大 (著), 阿保義久 (監修)『ながら筋膜リリース』あさ出版
文/庄司真紀