フェイスラインがぼんやりしていたり、顔がパンパンになっていたりすると、それだけで太った印象を与えてしまいますよね。顔は見た目の印象を左右するので、「やせたね!」と思わせるなら、小顔になるのが近道。
また、顔の大きさは生まれつきの骨格で決まってしまうと思われがちですが、それよりも日頃の習慣によるクセやむくみによって顔を大きくしている人が多いようです。「手足はほっそりしているのに、顔はまるい」、「食べ過ぎると、すぐ顔が大きく見える」という人は、顔がむくみやすい傾向にあるかもしれません。顔ヨガインストラクターの小林かおる先生に教わる、即効性の高い顔ヨガで、小顔に導いていきましょう!
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姿勢が悪いと顔がデカくなる!?
「フェイスラインがぼんやりしている、顔が太りやすいという人は、たいてい姿勢が悪いですね」と小林先生は指摘します。
「うつ向いてスマホをずーっといじっているなど、猫背で姿勢が悪くなっている人は多いですよね。姿勢が悪いとどんなことが起こると思いますか? 猫背になると、頭がだらーんと前に出て、あごの下の部分がゆるみ、顔にむくみや余分なぜい肉がつきやすくなるのです」(小林先生)
写真を見比べてみましょう。
「左は猫背で、右はピンと姿勢を正した姿勢です。どうでしょうか? 猫背で姿勢が悪いと、あご下にたるみが出てきます。顔と首との境目があいまいになるので、顔が大きく見えるのはもちろんですが、首も短く見えます。小顔になりたいなら、まず姿勢を正したいですよね」(小林先生)
顔が大きいなら、リンパの滞りによるむくみが原因
姿勢が悪いと、さらにどんなことが起こるのでしょうか。顔の大きさに関わる大きな原因として、リンパの滞りによるむくみが起こります。
「顔の表面には、余分な水分や老廃物を回収するリンパが張りめぐらされていますが、このリンパは筋肉を使わないと滞りがちになります。猫背で首が前に出てしまうと、本来は首を通って回収されるはずの顔のリンパが、顔で停滞してしまい、むくみが戻りにくくなるのです。
こうしたむくみを放っておくと、あごまわりがもたつくだけでなく、ほおや口角も落ちてきますので、顔の筋肉である表情筋を動かして、リンパのめぐりをスムーズにすることが大切です。次の顔ヨガをとり入れてみましょう」(小林先生)
顔全体の血流をよくする「くちゃくちゃぱっ」
顔全体の筋肉を思いきり伸縮させることで、血流をよくして筋肉を使って顔のむくみを解消していきます。表情筋を動かしやすい状態にする、顔ヨガをはじめる前に必ずとり入れたい準備体操的な役割があります。
1、鼻から大きく息を吸って、顔のパーツを顔の中心部にギュッと集めたら、次に口から息を「シューッ」と吐き出します。息を吐くとき下を向くと、あごのもたつきの原因になるのでしっかり前を向いて。
2、息を吐ききったらパッと顔を開いて脱力。筋肉を開放し、リラックスします。
<1>~<2>の流れを3回くり返しましょう。
ほおの大きな筋肉を鍛える「口ぐるぐる」
口のまわりをぐるっと囲むような口輪筋と、ほおの大頬筋といった、顔の中でも大きい筋肉を使うことでむくみを解消します。
唇をすぼめて前に出した口を、ぐるぐると大きくまわします。右まわり・左まわりを各5回。あごは動かさず、唇だけをまわすのが効かせるコツ。
フェイスラインがぼやける、むくみやすい人は「無表情」
そして、小林先生は常に顔の筋肉を使うことを意識してほしいと話します。
「常に人に顔を見られていると意識している人は、口角も上がって、顔が引き締まっている人が多いですね。逆にそれを意識してない人は、顔に緊張感がなく、だら~んとたれ下がって、顔の筋肉が弱っています。
私たちは1日のなかで、たくさん顔を動かしていると思っていますが、案外使っている筋肉は少ないんですね。顔ヨガをやってみるとわかると思いますが、日ごろから無表情でいる人ほど、表情筋がなかなか動かせません。ですが、顔も筋肉でできていますから、意識的に動かすだけで使えなかったパーツが動くようになり、フェイスラインも確実に変わっていきますよ。
最初はできなくてもいいので、鏡を見ながら『ここを1ミリでも動かそう!』と意識。朝1分、昼1分、夜1分でも顔ヨガの時間をつくって、少しでも脱力顔の時間を減らしましょう。次第に顔の筋肉が動き、表情もイキイキと変わっていきますよ」(小林先生)
顔ヨガで、むくみを追い出すとともに、小顔と魅力的な表情を手に入れましょう!
撮影/布川航太 取材・文/平川 恵