顔まわりの老け見えポイントはさまざまありますが、隠しても隠しきれない、年齢が出てしまう代表的なパーツといえば首。どんなにきれいにメイクをしても、首もとにシワがあると老けて見られますよ。また、ほうれい線が深く刻まれている人も、年齢以上に老けて見られる傾向が。そんな顔の2大老け見えポイントといえる、「首のシワ」と「ほうれい線」のケアについて、顔ヨガインストラクターの小林かおる先生に、お話を伺いました。
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首のシワが目立つのは、姿勢に問題が!?
「首のシワが目立ってくる原因は加齢もありますが、それよりも姿勢が悪いことのほうが大きいですね」と小林先生。
20~30代の女性であっても首にシワがあるのは、日常的なスマホやパソコン使いで前かがみになり、首の前が縮まって首の前の部分にシワが寄ってしまっているから。
「首にある大きな筋肉に、胸鎖乳突筋と広頚筋があります。この筋肉は重い頭を支える大切な役割があるのですが、長時間スマホやパソコンを使って下を向いていると、弱ってゆるみ、シワができやすくなるのです」(小林先生)
首~デコルテラインを美しくする「ひっひっひー」
まず、首の筋肉を鍛えましょう。むくみもとれてスッとした首すじになるだけでなく、二重あごが解消されて、あごのラインがすっきりします。首からつながるデコルテラインも引き上げられるため、バストアップやバストトップが上向きになる、といったうれしい効果も!
1、ひっひっひーと声を出しながら、首すじを立てます。「ひっひっひー」を1回としてリズミカルに10回。首すじがうまく立たない場合は、口を下に引くようにしましょう。
笑ってないと、ほうれい線が目立ってくる
そして、もうひとつの老け見えポイントが、ほうれい線です。
「ほうれい線が目立つのは、ほおにボリュームがあるなど、もともとの顔立ちも関係しますが、ほおの筋肉を使えてないことが大きな原因ですね。ほおの筋肉(大頬筋)は、顔のなかの大きな筋肉で、重要な部分。ほおを使わないでしゃべる、口だけで笑うなど、ふだんからほおを使っていないと自然とほおがたれ、ブルドッグのような顔になってしまいますよ。逆に、ほおの筋肉に適度なハリがあり盛り上がっていれば、ほうれい線は目立たず、若々しい印象になれます」(小林先生)
ほうれい線のシワを伸ばす「フグの顔」
鼻や口まわりを内側から空気で押し出すようにして、シワにアイロンをかけるようにして伸ばしましょう。肌の血色もよくなります。
1、唇をしっかり閉じたらほおに空気を入れ、フグのようにふくらませます。十分にふくらませたら、ほおの頬筋を意識しながら口の中の空気を、鼻の上、左のほお、あご、右のほおと、各3秒ずつ移動し、ほうれい線を伸ばしましょう。これを2セット行います。
<これはNG!>
唇を梅干しのようにすぼめてしまうと、ほうれい線がしっかり伸びないので注意して。
小ジワはスキンケア、深いシワは顔ヨガでケアを!
「基本的に肌表面にある小ジワには保湿ケアが効果的ですが、肌の奥の深層部からできてしまった深いシワは、スキンケアだけでは太刀打ちできません。そのような深いシワは、土台にある筋肉からアプローチをしていく顔ヨガが有効です。
首のシワもほうれい線も、どちらの原因はたるみですから、老け見え脱出のためにも、顔ヨガをおおいに役立ててくださいね」(小林先生)
年齢以上に老けて見られないためにも、顔ヨガでアンチエイジングを!
撮影/布川航太 取材・文/平川 恵