「不調がある人の多くは背中がカチカチ」。これまでサロンにて約6万人の施術実績を持つ体幹ストレッチインストラクターの吉田 佳代さんが実感してきたことです。今回は、吉田さん考案の背中ストレッチをご紹介します。背中をほとんど動かさない人は固まっている可能性が大。今回は吉田さんの著書『その不調、背中ストレッチが解決します。』からお伝えします。
Contents 目次
背中で握手できますか?
健康になりたければ、背中をゆるめなさい−。
私がこのことに気づいたのは、これまで約6万人の方々の施術を行ったなかで、心身に不調を抱えている方のほとんどが、「背中が硬くなっている」ことを目の当たりにしてきたからです。
そして、硬くなった「背中をゆるめる」だけで、肩こりや腰痛のみならず、全身のさまざまな不調が快方に向かっていく様を見てきました。
体のあらゆる不調の原因となる肩甲骨まわりがどれだけ硬くなっているかを簡単に確認できるのが、「背中握手」です。
握手ができるようになれば、肩甲骨まわりをやわらかい状態に戻せたことになります。それを実現するのが、これから紹介する「背中ストレッチ」です。
肩を上下に10回、準備運動からスタート
まずは準備体操から始めます。硬くなっている肩甲骨を上下に動かしてほぐしましょう。
1息を吸いながら、 肩を上げる
直立し、腕の力を抜きます。
鼻から息を吸いながらゆっくり肩を持ち上げます。
2 息を吐きながら肩を下げる
口から「フーッ」と息を吐きながら、すばやく肩を下げます。
1、2の動作を10回くり返しましょう。
毎日、背中ストレッチ!『ダブルハンド壁押し』
背中ストレッチの核となるのが、『ダブルハンド壁押し』。
毎日行いたいストレッチです。
10秒キープし、3セット行いましょう。
【ダブルハンド壁押し】
1 コーナーの両方の壁に両手をつく。
コーナーの正面に立ち、ひじを曲げてわきをしめ、手が肩の高さから上にいかない位置に両手をつきます。
2 体重を前にかける。
胸を突き出して体重を前にかけます。その姿勢を10秒間キープしたら、1の姿勢に戻します。これを3回くり返しましょう。
コーナーがあればどこでもできる簡単ストレッチ。
背中で両方のひじを近づけるイメージで行いましょう。
ストレッチ後は背中がほぐれ体の巡りがよくなったことを実感できるはずです。
吉田 佳代 (著)『その不調、背中ストレッチが解決します。』 川本 徹 (監修)、アスコム
文/庄司真紀
【著者】
吉田佳代(よしだ・かよ)
体幹ストレッチインストラクター。
ボディバランス整体師。
AIASオーストラリア国家資格ビューティーセラピスト。
1976年熊本県生まれ。
骨・筋肉・経路・経穴・リンパのすべてからアプローチした独自の足つぼ療法および全身オイル整体技術を開発。
サロンにて約6万人の施術実績をもつ。
自然医学の理論と健康、美容技能の解析と応用を学び、医師、看護師もそのアドバイスを求めて足しげく通っている。
テレビ、ラジオ、雑誌などメディア露出多数。
著書に『「足裏のゆがみ」をとればやせられる! 』(青春出版社)など。
【監修】
川本徹(かわもと・とおる)
医師。医学博士。東京女子医科大学非常勤講師。日本消化器病学会認定専門医。
1962年生まれ。筑波大学卒業後、大学院にて消化器病理学を専攻。
大学院修了後、筑波大学消化器外科講師、テキサス大学MDアンダーソン癌センター客員講師を経て、2010年より港区芝にみなと芝クリニック開設。
消化器系疾患全般を専門として、広く内科、外科、皮膚科、整形外科領域の診療を行い、都会の総合診療科を目指している。
病気の早期発見、予防に傾注する傍ら、大学で肝胆膵領域癌の分子標的治療の研究を行い、日本―タイ胆管癌国際共同研究にも参加している。