ハードな運動や、食べたいものをガマンする食事制限はなかなか続かない、ダイエットがつい3日坊主になってしまう理由にはこのようなストレスが原因になっていることが多いですよね。そこで今回ご紹介するのが、なんと体のパーツを押すだけでやせられる押しやせダイエット術。でもそんなに簡単なことでやせるの? といった疑問を解決するべく、美脚トレーナーの久優子さんにメソッドを教えていただきました。
Contents 目次
■押すだけでやせる理由
「足首回し」で、15kgやせを叶えて、スリムな美脚も手に入れた美脚トレーナーの久優子さん。じつは、足首まわしと同時に行っていたのが「押す」こと。
「足首をていねいにまわそうとすると、くるぶしの横に指が行くので、そこを自然に押すようになりました。するとそこが支点となって足首の可動域が増え、脚が細くなっていくのを感じたんです。そこで毎日、足首まわしに「押す」のもプラスしてみました。このおかげで着実に体が引き締まっていき、15kgもやせられたのです」(久優子さん)
なぜ「押す」とやせられるのでしょうか?
「それまでは私は、やせたい一心で足をもんでいたのですが、それでは何も変わりませんでした。〝もむ〟では表面にしか働きかけられないからだと思います。でも〝押す〟は、深部にまで届いて骨、関節や筋肉にまで働きかけるので、その刺激でリンパや血液の流れがよくなります。
とくに、ひざ裏やそけい部、わきの下など、体のあちこちにはリンパ液をろ過するためフィルターのような役割をする〝リンパ節〟がありますが、ここは老廃物が最も詰まりやすい部分。押すと、このリンパ節の詰まりも解消するので、リンパの流れがスムーズになり、老廃物の排出を促進することができます。
また、関節の骨のキワをしっかりと押すことで関節がゆるみ、ゆがみが改善しやすくなり筋肉も正しい位置に戻ります。さらに、押すことで体のさまざまな臓器とつながるツボや反射区も刺激されるので内臓も活性化し、その面からも代謝が上がります。このように〝押す〟は、リンパ、血液、関節、ツボや反射区という4つにアプローチできるので、効果的にやせられるのです」
■「美脚の4点」がつくことが理想的な脚
そんな久さんが考える美脚の定義とは?
「左右のかかとをつけてつま先を少し開いて立った時、太ももの内側、ひざの内側、ふくらはぎの内側、くるぶしの内側の4点がつくのが美しい脚の条件です。これを私は〝美脚の4点〟と呼んでいます。
ただ細いだけだったり、骨格がゆがんでいたりするとこの4点はつきません。でも足首回しと〝押す〟を習慣にすれば、ゆがみが改善して4点がつくようになっていきます。これを目指して、ぜひ継続してください」
裸足になって、左右のかかとをつけて、足先を少し開いて自然に立ちます。太ももの内側、ひざの内側、ふくらはぎの内側、くるぶしの内側の4点がつくのが美脚の条件。
■押すだけダイエット<脚やせ編・太ももを細くする>
1、片脚のひざを立てて座り、太ももの外側を握りこぶしの第2関節で、ひざの横から太もものつけ根まで押していきます。押し流さず、手を移動させながら押していきましょう。
2、次にひざを外側に倒して、内ももを手のひら全体でまんべんなく押します。
3、太ももを両手で包むようにし、人さし指、中指、薬指の3本で太ももの裏側を、ひざ裏からお尻の境目まで押します。
<下から見ると>
3本の指をしっかり使って押します。
4、太もものつけ根にあるそけい部を両手の親指で押します。リンパ節を開くイメージで親指を密着させて押しましょう。1~4を反対側も同様に行います。
■ふくらはぎを細くする
1、ひざを内側に曲げて座り、くるぶしからひざの内側にかけて
骨のキワを親指でゆっくりと押していきます。
2、次に両手の親指でふくらはぎを、足首からひざ裏のあたりまで押していきます。
3、リンパ節があるひざの裏も、両手の親指で押してしっかり刺激します。
4、片脚を上げて、親指と人さし指の間のカーブを足首に当て、ふくらはぎをひざ裏まで押し流します。脚の重みを手で感じながら、全体を押し流しましょう。これを10回。
モデル/加藤夏子 撮影/山上忠 ヘア&メイク/斉藤節子 取材・文/和田美穂