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太ももの張りを取る、内またスクワット
「外ももが張り出している人は、股関節の外旋と内旋の動きが鈍いもの。太ももをまっすぐ正しい位置に戻すには、まずは内ももを伸ばすことが必要です。これは、スクワットと名前がついていますが、太ももの筋肉を鍛えるのではなく、伸ばすストレッチです。とくに外ももの張りがある人が弱い内ももの筋肉を伸ばすことができます」(KAORU先生)
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肩幅よりやや広めに脚を開いて立ち。腕を上にあげて組み、右手で左のひじを、左手で右ひじをつかみ、耳の前に来ないようにします。つま先を内側に向け、ひざを軽く曲げましょう。
<2>上で組んだ腕を引き上げながら、お尻を突き出すようにして、左右のひざを寄せるようにして軽く曲げます(曲がるところまででOK)。お腹を伸ばし、上体が前に倒れ過ぎないように注意。脚は下に腕は上に、お互い引っ張り合うようにするのが、効かせるコツ。ひざを曲げて5秒キープしたら、<1>に戻るを、3~5回くり返します。ひざを内側に入れながら軽くスクワットすることで、外ももに引っ張られて動きが悪くなっていた内ももの筋肉が伸びるようになります。
<横から見ると…>
腕を上にして組み、ひざを内側に入れると、重心がかかと側になり、自然とお尻が後ろに突き出るようになります。腰を反らすと内ももの筋肉は開きがちになってしまいますが、重心が後ろなので、内ももをしっかり伸ばすことができます。
前もも・外ももが張ってしまう人は姿勢が悪い
「太ももが太い人は、大抵外ももと前ももを使いがちです。こうしたアンバランスな太ももになってしまうのは、姿勢の悪さが関係しています。デスクワークやスマホ使いで姿勢が常に前屈みで、肩が前に入った巻き肩になっていませんか? このような姿勢を続けていると骨盤が後傾しますが、人はその姿勢でバランスを取ろうと前ももや外ももを使って、踏ん張りがちに…。さらに重力の影響で体の重心は下がり、ますます体は上に伸びにくくなり、太ももに負担がかかります」(KAORU先生)
さらに、ここに運動不足が加わり、股関節が開きにくくなると、使いやすい前ももや外ももばかりに負担をかける結果に。
「レッグラインがアンバランスになるばかりではなく、股関節の動きを補完するためにひざをかけてしまうので、ひざ下にゆがみや痛みを生じるといった弊害も出てきますよ」(KAORU先生)
裏もも伸ばしで、理想のレッグラインに
「太ももの前や外が張っているのは、太ももの裏にあるハムストリングが機能していない可能性があります。股関節リリースのあと、太ももの裏をしっかり伸ばしましょう。このストレッチは、なまけていた内ももと裏ももに仕事させることで、前と裏、外と内の太ももをバランスよく整えていく効果があります」(KAORU先生)
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両脚を腰幅よりも広めに開き、上体を曲げて壁に手をつきます。足の人さし指(第二趾)とひざを同じ方向にします。
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手で壁を押し、背中とひざを伸ばし、10秒キープ。太ももの裏が伸びるのを感じましょう。
太ももの外張りがなくなると、レッグラインがスラリとしてスキニーパンツもキレイにはきこなせるようになりますよ。そればかりか、外に引っ張られる力が緩和されるため、脚運びがラクになる、O脚改善にもなるなど、いいことずくめ。太ももの張りは手ごわいですが、あきらめずにコツコツ続けていきましょう!
撮影/徳永 徹 ヘア&メイク/辻元俊介(ラ・ドンナ) 取材・文/平川 恵
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