瞑想、マインドフルネス、メディテーション...。ここのところよく耳にしませんか? でも実際のところ、瞑想したら、体や心にどんな変化があるのかわからないという声に応えて、瞑想を続けている人に「私はこんな風に変わりました」という体験談を語ってもらいました。
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イライラの理由がわかるようになり、心が平穏に!
会社員の女性Mさん・40歳は瞑想歴5年。感情のコントロールがとってもじょうずにできるようになり、自分自身、「本当に変わったな」と実感するそうです。
「子どもの頃から感情の起伏が激しかったので、ずっと感情に振り回されないようになりたい、と思っていました。5年ほど前に仕事や人間関係で自分を肯定できない不安定な状態が続いて…瞑想を始めたのはその頃です。
寝る前に3~10分から初めて、余裕があるときには朝も瞑想したり、ゆっくり時間をとって20分くらい瞑想することもあります。心を落ち着かせたいなと思ったときは、いつでもその場で目を閉じ、深呼吸してリラックスできることを考えます。
半年ほどたった頃、それまでならすぐに心が揺れるような場面があっても、ストレスを感じていない自分に気づきました。たとえば以前なら、朝、駅の改札で前の人が残高不足で出るのが滞って自分がスムーズに出られない、会社で後輩がミスをしたとき…と、イライラすることが重なってくると、たいして怒ることでもないのに、感情が爆発してものすごく怒ってしまったりしていました。瞑想を始めて、自分の感情のバロメーターを±0に戻すように意識を向けてからは、感情が揺れる原因もわかり、だんだん平安な心の状態にリセットできるようになりました。
瞑想のおかげで感情をコントロールできるようになり、うれしかったこと、喜ばしいことに素直に感謝して、それが当たり前のことではないことに気づくことができました。すぐに「足りない」と思ってしまう自分の心のクセも見つけることができたので、今は足りていないことに目を向けるのではなく、「足りていること」にフォーカスできるようになりました。楽しい人生を生きていきたいから、仕事でも何でも楽しいほうを選べるようになりました。心が過去にも未来にも旅をしないようになり、今は毎日がとても充実し、満たされた気分で過ごしています」
そんなMさんは、夜寝る前の瞑想タイム以外にも、緊張したり、心が動揺し、怒りやネガティブな気持ちになったときにはいつでもその場で瞑想をするのだそう。
「瞑想と聞くと、みんな座禅のように胡坐をかいて、身動きせず、無心で行うもの、と難しくとらえてしまいがち。まずは、深呼吸をすること、呼吸に意識して、気持ちを落ち着かせることで十分なんです。また、無になることより、心がどういう状態なのかを見ることから始めることも大切だと思います。自分の心の状態を『あ、そうなんだね』とただただ受け入れ、肯定も否定もしないで、そのまま受け入れる、それでいいんです。私の周りでも瞑想に興味を持ち始めている人がいるのですが、みなさんには、そんなことを伝えています」
瞑想によって、「私はどうせこういう性格だから」と思い込んでいる人も、大きく変わることができるかもしれません。初心者向けの誘導CDやアプリなどを参考にしてもできるので、ぜひ一度、ゆっくり深呼吸しながら自分自身を見つめてみませんか?
【関連リンク】
・『はじめての瞑想CDブック』(学研プラス)
・『瞑想アプリMEISOON』
文/FYTTE編集部