Instagramのフォロワーは8万人以上、人気モデルの中村アンさん、道端アンジェリカさん、女優の黒木メイサさんをクライアントに持つ、今、注目のクロスフィットトレーナーのAYAさん。運動により鍛え上げられた体は、ただ細いだけでなく、美しい中にもタフさを感じさせる、スペシャルボディです。今の時代を象徴する超カッコイイ体ができるまで、をうかがいました。
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運動を禁止された「私らしくない時代」
初めての著書『AYAボディメソッド』を出版するクロスフィットトレーナーのAYAさん。
女性から見ても「かっこいい!」と思わせる一切無駄のない磨き抜かれたボディですが、今のラインにたどり着くまでは、紆余曲折があったようです。
「小さな頃より運動が好きで、そのため人よりも筋肉質でした。体育系大学卒業後はスポーツトレーナーと平行してモデル活動を続けていたのですが、そのとき所属していた事務所のスタッフに言われたのは、“これ以上、筋肉をつけないで”ということでした。つまり、運動をしないで、と。筋肉がないボディであればあるほど、洋服の着こなしが美しく見えるから、というのがその理由でした」(AYAさん)
トレーナーの仕事もモデルの仕事も両立したい! そう感じていたAYAさんは、泣く泣く運動を中断することに……。
「筋肉を落とすため、なるべく運動をしない生活を心がけました。でも運動量を減らせば、そのぶん摂取カロリーを落とさなくてはなりません。太らないためにも食事はサラダだけ……という生活を続けました。しばらくすると、確かに筋肉は落ちてやせた体型になりましたが、寝つきは悪くなるし、ストレスは溜まる一方。やせたけれど心身ともに不健康で、モデルの仕事も増えません。平行していたトレーナーの仕事では、運動をしない=口頭による指導が中心になっていました。でも実践を見せられないトレーナーがクライアントからの信頼を得られるわけもなく、次第に信用を失っていきました」
モデルとしてもトレーナーとしても中途半端になってしまい、まるで自分が自分じゃないような毎日を送るAYAさん。そんな中で知ったのが『ヴィクトリアズ・シークレット』の存在でした。
「『ヴィクトリアズ・シークレット』のモデル達のボディは、日本のモデル界で求められるボディラインとまったく別のものでした。ストイックにワークアウトをこなしつつ、食事も肉や野菜など体にいいものをほどよく摂る。そうして出来上がったボディラインは、腹筋も割れていて、足も筋肉でキュッと引き締まって、強さと美しさを兼ね備えています。衝撃的でした。“私が目指すべき体はこれだ!”と開眼したのです」
これからの女性が目指すべきは「タフ&ビューティ」
“運動をして、きちんと食べて、私らしいボディで私らしく生きよう”――。
AYAさんがそう決心したときに出会ったのが米国発祥の『クロスフィット』でした。
「クロスフットとは、短時間で効率的に筋肉に負荷をかける、ファンクショナルトレーニングのこと。このファンクショナルとは、“実用的な”という意味なのですが、筋肉を集中的に膨らますボディビルディングとは違い、全身に効かせるトレーニングで日常に使える筋肉を養います。その方法は実に多彩で、有酸素と無酸素の要素を持ったさまざまな運動を組み合わせます。組み合わせ次第で無限な広がりがあるのも、『クロスフィット』の特徴でもあり、魅力です」
ひとことで説明するのが難しい「クロスフィット」を、初心者でも取り組みやすく、またワンランク上の美ボディを目指す人にも応えられるようにと、AYAさんは自宅でもできる「Aya’s Boot Camp」を考案。それらの集大成ともいえるのが、『AYAボディメソッド』です。
「運動で鍛え抜かれた体は、引き締まって美しいもの。食事だけのダイエットでは、強くしなやかな筋肉や美しいボディラインを作ることはできません。『AYAボディメソッド』のトレーニングを続けることで理想的なラインになるばかりか、食べても太りにくい、燃焼し続ける体へと変わります」
これからの女性が目指すべきは、タフで美しいボディ。年齢とともに筋肉は落ちていくばかりですから、本当のアンチエイジングの意味からもAYAさんのメソッドに注目してみては?
撮影/田辺エリ 取材・文/平川恵