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口もとの清潔感が印象を左右する! 医学博士が教える、世界基準の美しい歯を保つ自己メンテの基本
ニューヨークやボストンといったアメリカのビジネス都市で、出世できない人の3条件としていわれているのが、肥満、喫煙、そして「歯が汚い」ということ。「歯が汚い=自己管理ができない」と話すのは国内外で活躍する歯学博士の井上裕之先生。日本は口もとへの意識においては“後進国”といわれてきましたが、しだいにそうした状況も一変し、「歯を美しく保つこと」が常識になりつつあります。今回は、井上先生の著書『 「歯」を整えるだけで人生は変わる』(日本実業出版社)からお伝えしていきます。
Contents 目次
歯磨きのポイントは?
口のなかを整えていない人は、「本質を理解できておらず、物事の優先順位がわかっていない」と印象づけられてしまうのが、エリートビジネスマンのグローバルスタンダード。
歯や口内の健康管理には定期的に歯科医院に通うことですが、「予防」のために自己メンテナンスも必須になります。
井上先生に自己メンテナンスのポイントを教えてもらいましょう。
1.汚れは早くしっかり落とす
歯磨きは食事のあと、なるべく早いタイミングで行い、酸性に傾いた口のなかを中和して、エナメル質が再石灰化しやしい状態にしなくてはなりません。食後に時間がない場合は、洗口液を使ってうがいだけもしましょう。
2.朝起きたら歯磨き
朝の歯磨きのタイミングは朝ごはんの前。睡眠中に繁殖してしまった雑菌を除去してから、食事をするのがオススメ。
3.歯を1本1本磨くつもりで
ガシガシとこするのではなく、小刻みに動かし、1本1本を磨くつもりで行いましょう。歯の表裏をそれぞれ20回程度、磨くようにします。
4.自分に合った道具を駆使する
歯ブラシだけでは歯と歯の間の歯垢は60〜80%程度しかとり除くことができません。歯間の汚れはフロスや歯間ブラシを使いましょう。
整った歯並び、白い歯、そして健康な歯茎。清潔感の口もとにマイナスイメージを抱く人はいません。しかも人生100年時代、審美的な意味合いだけではなく、全身の健康のためにも口内を清潔にしておくことが大切です。
「外見、つまりその人の印象にダイレクトにつながるパーツの最たるものが歯なのです。そして肩こりや腰痛といった比較的身近な不調から、糖尿病やアルツハイマー病など生死にかかわる重大な疾患まで、これらを引き起こす原因のひとつが歯の不具合だということが最新の医学で次々と明らかになっています」と井上先生。
近年では定期的に歯のケアをする人ほど、生涯医療費が低くなるという調査結果も出ているそう。積極的にお口のケアをしていきたいですね。
次回はお口の健康に役立つ食事のポイントをご紹介します。
文/庄司真紀
参考書籍
『 「歯」を整えるだけで人生は変わる 世界のビジネスエリートが成功するために必ずやっていること』(日本実業出版社)