難しい知識が必要というイメージの薬膳ですが、じつは身近な食材で簡単に実践できます。なんとなくそのときの気分で選びがちなコンビニ食も、使われている食材に注目して目的に合わせて選ぶと、あっという間に薬膳メニューに。湿気による不調をレタスサンドイッチ+緑茶ですっきりさせましょう!
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むくみ解消には、利尿作用のある食材を!
“むくみ”とは、 体の中によぶんな水分がたまって滞った状態。なんだか体が重くてだるいな、と感じるのはむくみが原因かも。
「湿気による不調はさまざまですが、下半身のむくみ、消化不良、お腹をゆるく下しやすい、寝ているときによだれが出る人は、体によぶんな水分がたまっている証拠。湿度が高くなる梅雨や夏の時期にかけて、たまった水分を排出してくれる食材をぜひとり入れてみてください」
むくみが気になるときは…【レタスサンドイッチ+緑茶】
レタスをたっぷり使ったサンドイッチは、むくみ対策にぴったり。レタスは利尿作用が高く、体にたまった水分を排出してくれる働きがあります。合わせるなら、同じく利尿作用がある緑茶を。また、パンに使われる小麦にも、体の水分を出す働きがあるので、サンドイッチはむくみケアに効果的なメニューです。
<むくまない体を作るためのワンポイントアドバイス>
冷え性に悩む人も多いですが、“冷え”は水分を呼び込むと言われています。また水分や冷たいものは重く、体の下にたまることから、下半身がむくみがちに。さらに、冷えやむくみが悪化すると、消化する力にも負担がかかります。梅雨時期や湿度が高い時期は、食欲が低下する人が多いのも、湿気による症状だと言えます。ふだんから手足の冷えが気になる人は、体を温めることを意識しましょう。ドライヤーでも温風のほうがすぐ乾くのと同じように、体も温めることで水分が巡って排出しやすくなります。
暑くなってくると、薄着でクーラーの効いた部屋で過ごしたり、アイスや氷など冷たいものばかりを食べてしまいがち。冷えの気になる人は、夏でも温めケアをとり入れてむくみ知らずの体を目指しましょう。
イラスト/伊藤ハムスター 文/高野瞳