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失敗しない、3つのポイント! 自分に合う「快適な枕」の選び方とは?
「 枕が変わると眠れない 」 といわれるほど、枕は睡眠にとって重要なアイテム。枕が合っていないと、頭痛や肩こり、イビキ、むくみ、さらには不眠の原因にもなるため、しっかりと自分に合ったものを選びましょう。今回は睡眠コンサルタントの友野なおさんに「失敗しない快適な枕の選び方」を教えてもらいます。
Contents 目次
自分に合う、快適な枕の選び方
枕の役割は頭と頚椎(首の7つの骨)を自然な姿勢で支えることです。理想的な高さは、頭と首とのスキマが埋まっている状態で、頚椎の自然なS字カーブが保てていること。
この姿勢を作るためには、枕を当ててあお向けに寝たときにあごが少し下がりぎみになる角度がちょうどよい枕の高さといわれています。
目安の高さは、首すじの高さが5cm~9cm、頭の高さが2cm~6cm程度。一般的に性別や体格差を考えた場合、背筋があり背中に厚みがある男性は高め、比較的首の深さが浅くなる女性は低めがおすすめです。
高すぎる枕を使用した場合、首を不自然に曲げ続けることになると同時に、後頭部が上がりあごが引けてしまいます。すると後頭部から首、肩にかけての血行が悪くなって、首に力がかかり、肩こりの原因になってしまう可能性があるのです。
低すぎる枕を使用した場合も、頚椎が伸びてあごが上がってしまい首への負担が大きく、肩こりの原因になることがあります。枕を使用しない人も多いですが、そうすると後頭部のみで5kg程度ある頭を支えることになるので、首から肩にかけてかなりの負担がかかってしまうのです。枕は必ず使用し、肩口に当たるようにして頭を乗せましょう。こうすることで、後頭部から首すじにかけての全体の頭部を支えるので、肩から首をリラックスさせ、こりや疲労を軽減します。
また、個人差はありますが、就寝中は約20~30回の寝返りをうつといわれているので、それに対応するためにも、頭3個分の長さがあることも大事なポイントです。そして、軽すぎると寝返りの際に飛んでいってしまうことがあるので、ある程度の重さも必要になります。さらに、硬すぎず、やわらか過ぎないことも失敗しない枕選びでは欠かせない要素です。
頭が枕に沈む率は大体20%くらいが適当とされています。枕が硬すぎると接触面積が少なく後頭部のみで支えるので首すじが安定せず、長時間になると眠りの中枢が刺激されて目を覚ましやすくなるという指摘も。
逆に、やわらか過ぎて頭が40%以上沈むようだと十分に頭や首が支えられず寝姿勢が不安定になってしまいます。しかも、頭部が埋もれることで枕との接触面積が増えて寝苦しくなったり、脳への血流が低下してしまったり、舌がのどの奥に落ち込んで気道をせまくしてしまったりして、快眠を妨げてしまうのです。高さ、大きさ、硬さ、この3つのポイントを確認し、自分に合った枕を見つけてくださいね。