便秘や下痢で悩んでいる人は多いのではないでしょうか。原因によって対処法はさまざまですが、基礎的なことを少し理解しておくと、自分の食生活を見直すきっかけがつかめるかも。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回のテーマは「便秘・下痢」です。
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【問題1】
便秘改善として、あまりオススメでないことは、次のうちどれ?
□冷たい飲みものを飲む
□乳酸菌をとる
□肉類などのたんぱく質を積極的にとる
□果物をとる
答えは……
「肉類などのたんぱく質を積極的にとる」です
便秘の改善には、水分をとることがよいとされています。冷たい飲みものは腸が刺激されるのでオススメですが、ぬるめのお湯もオススメです。またヨーグルトや納豆などの乳酸菌は整腸作用がありますし、果物も水分補給にもなります。肉類などのたんぱく質が悪いというわけではありませんが、便をかたくする性質や、腸内で悪玉菌を増やす働きもあるので、一度にたくさん摂取しないように心がけましょう。
便秘になる原因はさまざまですが、ストレスの影響が大きいとされている便秘は、次のうちどれだと思う?
□弛緩(しかん)性便秘
□痙攣(けいれん)性便秘
□直腸性便秘
□器質性便秘
「痙攣(けいれん)性便秘」です
便秘は大きく、機能性便秘と器質性便秘に分けられます。器質性便秘は、胃や腸などにある何らかの疾患が原因とされているので、医療機関の受診が必要です。機能性便秘は生活習慣を見直すことで改善していくもので、上記の1~3番目が、それにあたります。なかでも痙攣(けいれん)性便秘は、精神的なストレスなどの影響で自律神経のバランスがくずれて腸の一部に痙攣が起き、ぜん動運動が不安定になることで生じる便秘です。
便秘のときにオススメの食物繊維。次の中で、いちばん食物繊維が少ない食材はどれ?(100g中)
□ごぼう
□ヨーグルト
□バナナ
□かぼちゃ
「ヨーグルト」です
上記の食材100g中に含まれる食物繊維の量は、「ごぼう」5.7g、「ヨーグルト」0g、「バナナ」1.1g、「かぼちゃ」3.5g。便秘予防や改善には、食物繊維の中でも、水に溶けない「不溶性食物繊維」がより効果的だといわれます。とはいえ、水に溶ける「水溶性食物繊維」も必要であり、バランスが大事になります。さて、ヨーグルトには、便秘改善に効果が高い乳酸菌は含まれているものの、食物繊維の効果は期待できません。そこで、食物繊維の豊富なバナナやドライフルーツなどを組み合わせて食べるのがオススメとなります。
下痢になったときにオススメの食事は、次のうちどれ?
□コーヒーなどの温かい飲みものを飲む
□食物繊維を積極的にとる
□朝起きたてに冷たい水を1杯飲む
□乳酸菌をとる
「乳酸菌をとる」です
下痢は便秘とは逆に、水分が過剰な軟便や水様便が1日に何度も排泄される状態になりますので、水分をとるのはNGというイメージがあるかもしれません。じつは、下痢の状態でも水分補給が大事です。ただし冷たい飲みものやカフェイン、アルコール、炭酸飲料など刺激の強い飲みものは控えるようにしてください。乳酸菌は、腸内の菌バランスを整える効果があるので、下痢のときでもとるようにするのがオススメです。
下痢のときにオススメな料理は、次のうちどれだと思う?
□野菜たっぷりラーメン
□オートミールミルク粥(がゆ)
□卵あんかけうどん
□根菜汁
「卵あんかけうどん」です
上記はどれも温かい料理で、決して悪いわけではありません。ただし、卵やうどんなど、消化がよく胃腸に負担をかけない食材を使ったものがオススメです。野菜ラーメンは、野菜は多いものの油脂分もありますので、少し控えたほうがよいでしょう。最近話題のオートミールや根菜類は食物繊維が多いため、消化が悪く、胃腸に負担をかけてしまいます。お腹の調子が悪いけれど食べたい、といったときは、かなりやわらかく煮て少量ずつ食べたほうがよいと思います。