食事制限をかけると同時にお通じに変化が！

ダイエットを始めると「便秘」に悩まされることも少なくありません。原因は、お米などの炭水化物の摂取量が減ることに伴う食物繊維の減少。Martyさんもダイエットに追い込みをかけたときは、お通じに変化があったといいます。

「大学生で１人暮らしをしていたときは、お腹を満たすためにお米を１日に３合は食べていましたね。もともとお通じはいい方だし、さすがにそれだけ食べていれば便通もスムーズだったけど、90㎏も太って、いざダイエットをしようと糖質制限を始めたら、食べているものが少ないので出る回数は確実に減りましたね。２日に１度という感じです」

糖質制限により炭水化物の量は減り、加えて野菜があまり好きではなかったMartyさんの食物繊維の摂取量は激減しました。しかしダイエットを継続するには、今の食生活ではよくないと、心を入れ替えることに。

「腸内環境をよくすればやせると知ってからは、便秘にならないようにしています。便通のためだけではないけれど、糖質制限ダイエットで炭水化物を減らしているぶん、不足している食物繊維をとらないといけないと感じて、苦手だった野菜はもちろん、以前にも増して海藻類、きのこ類を食べるようになりましたね。サラダに海藻をトッピングしたり、しいたけにバターをのせてチンしたり、そんな感じで取り入れています。凝りだしてつくり出すと1人暮らしなので食べ過ぎちゃうから（笑）、調理法は基本シンプルなのですが」

食物繊維が豊富な野菜や海藻、きのこは、実は脂肪を燃やす際に必要となるミネラルやビタミンの宝庫。そんな素材をまるっとおいしく食べられる料理としてMartyさんがおすすめするのは、和食の基本中の基本、みそ汁です。

「わかめに、なめこやえのきだけなど、日によってバリエーションを変えて楽しんでいます。今までみそ汁は一切飲まなかったんですが、体のために朝昼夜とり入れるようになりました。みそ汁も発酵食品ですから腸活にもいいと思っています」

便秘だとやせられない!?　腸内環境に注目中

40kgのダイエットを通す中で、さまざまな知識を蓄えたMartyさん。今はご自身の経験を活かし、ダイエットアドバイザーとして、オンライン上で食事指導を行っています。

「食事指導をしている人の中でも便秘症の人って、すごく多いんですよ。『下剤で出しています』『５日出ていません』とか結構重症で、そういう人はやせにくいです。そこで私が便秘解消のために提案しているのが、以下の３点。

1. 海藻、きのこ、豆類、野菜など、食物繊維が多い食材をとる
2. 巡りをよくする水分はたっぷりと。目標は１日２L
3. 魚やアボカドなど、良質の脂質をきちんととる

便秘の人は、どれかひとつの項目が守られていないことがほとんどですが、この３点を実践してもらうと便秘がよくなります」

上記の食事で、Martyさん自身も、肌もキレイになるといううれしい効果を得られたそう。40kgの大量やせをしてから２年近く経っても体型を維持できているのは、腸内環境のよさにあるのかもしれません。

取材・文／平川恵