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卵は1日に何個食べるのがベスト? 海外研究から明らかになった意外なメリットとは

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卵

完全栄養食と表現される卵ですが、コレステロールが多い点がちょっと気がかり。健康によいのか悪いのか、科学的な証拠も一貫していません。そんななか、海外研究において、1日2個より少なければ、卵を食べることで脳卒中や心臓病といった身近な病気にかかりづらいと報告されました。心臓や血管によい効果が現れるようなのです。

監修 : 星 良孝 <ステラ・メディックス>

ステラ・メディックス代表取締役社長/編集者 獣医師  専門分野特化型のコンテンツ創出を事業として、医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの領域の執筆・編集・審査監修をサポートしている。代表取締役の星良孝は、東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BP社において「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年に会社設立。https://stellamedix.jp

Contents 目次

以前の研究結果を検証

卵

今回報告を行った、北京大学など中国と英国オックスフォード大学の研究グループは以前に、中国全土からの50万人を対象とした観察研究で、およそ1日1個の卵を食べていた人はそれより少なかった人に比べて、心臓病や脳卒中になるリスクが大幅に低いことを発見しています。そこで今度は、この関連性をよく理解するために、体の健康状態に関係する血液中の代謝物質(コレステロールやリポタンパク質など)を分析し、卵を食べるとどんな影響があるか調べてみたのです。

対象としては、以前の研究の参加者から、心臓・血管の病気になった3400人と、ならなかった1400人を選択。電磁波を使ったテクニックで、参加者の血液サンプルから代謝物質225種類の量を測定しました。このうち24種が卵を食べると影響があり、そのなかでも14種が心臓・血管の健康に関係するものでした。

善玉コレステロールが増える

目玉焼き

一連の研究で確認されたのが、卵の摂取量に応じて、血液中に心臓・血管の健康によい代謝物質が増え、心臓病や脳卒中などの病気になるリスクが下がることです。たとえば、卵をよく食べる人は、アポリポ蛋白A1というたんぱく質が多い(動脈硬化を防ぐ働きをもつHDLコレステロールが増えることになります)、大きなサイズのHDL分子が多い(血管からコレステロールをとり除くはたらきがあり、血管の詰まりを防いでくれます)などの特徴が見られました。また、卵をあまり食べない人では、健康によい代謝物質が少なく、有害となる代謝物質が多いともわかりました。

卵の摂取が心臓・血管の健康に与えるよい影響には、分子レベルで脂質の代謝が関与していると思われると研究グループは結論。適度に卵を食べると健康によいことを示す結果としつつも、今回の研究参加者は卵の摂取量が1日2個未満だったため、それ以上の摂取量に関しては注意が必要と指摘しています。

<参考文献>

https://elifesciences.org/for-the-press/3c4b121f/how-eating-eggs-can-boost-heart-health
https://elifesciences.org/articles/72909

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