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自家製ハーブの“チンキ”でつくる、
虫除けスプレー&バーム
ドライハーブをホワイトリカーやウォッカなどの度数の高いアルコールに漬けて成分を抽出したものを、「チンキ」と言います。ほかに「ティンクチャー(Tincture)」とも。虫除けハーブをこのチンキにすれば、虫除けスプレーやクリームが簡単に作れます。まずはチンキの作り方から紹介しましょう。
チンキの作り方
【材料】
・お好みの虫除けハーブ……適量
・無水エタノール……適量
・ウォッカ(アルコール度数40度以上)……適量
【作り方】
1.好みの虫除けハーブを水で洗い、ペーパーでよく水気を拭き取ってから2〜3時間ほど置いてよく乾かす。
2.空のガラス容器に無水エタノールを振りかけ、ペーパーで全体をよく拭き取って除菌する。
3.1のハーブをハサミで細かくカットしながらガラス容器の8〜9割くらいまでギュウギュウに詰める。
4.ウォッカをハーブがひたひたに浸かるくらいまで注ぎ、蓋を閉めて、常温の冷暗所で保管する。毎日1回、軽くゆすり2週間置く。
5.コーヒーフィルターなどを使って濾し、遮光瓶に入れれば完成。
このチンキを使って、虫除けスプレーやバームを作っていきましょう。
虫除けスプレーの作り方
【材料(スプレー30ml分)】
●敏感肌の場合
・チンキ……3ml
・グリセリン…5ml
・精製水…22ml
●通常
・チンキ……10ml
・精製水…20ml
【作り方】
1.アルコール対応のスプレーボトルに、ビーカーで量ったチンキとグリセリンをスポイト等で入れる。
2.精製水をビーカーで量り加えて、よく振り混ぜれば完成。
「肌の強い人はグリセリンを入れなくても大丈夫です。虫よけハーブは、蚊に刺された後にも使うと、炎症を抑える効果が期待できます。スポイトは100円ショップ、グリセリンや精製水はドラッグストアで購入できます」
虫除けバームの作り方
【材料(30ml分)】
・チンキ……10ml
・白色ワセリン…20g
【作り方】
1.耐熱ガラスのビーカーにチンキと白色ワセリンを入れる。
2.弱火の湯煎にかけながら、15分間ガラス棒等で混ぜる。
3.遮光性のあるクリーム容器に入れ、固まれば完成。
「耐熱性のビーカーやバームを入れるケースは100円ショップでも購入できます。15分間、混ぜ続けるのが少し大変ですが、ハーブの香りのバームはハンドクリーム代わりにも使えて重宝します。白色ワセリンはベビー用以外のものでもOK。ドラッグストアで購入できます」
ハーブの効能を使った虫除けには、ほかにもいろいろ。次のページでは、スプレーやバーム以外のさまざまな活用法を紹介していただきます。