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予約の取れない人気漢方家・櫻井大典さんが教える、がんばらないで“健康”になる『食う寝る養生』
「体も心も健康でいたい!」「不調を改善したい!」「もっときれいになりたい!」
そう思ってさまざまな健康法を試しているのに、なかなか効果が見られない……。そんな悩みを抱えていませんか? 今回ご紹介するのは、これまでストイックにがんばってきた方にこそおすすめの、がんばらないで“健康”になる『食う寝る養生』。その名の通り、「食う=食事」と「寝る=睡眠」で、体と心を健やかな状態へと導いていくセルフケア法です。書籍『病気にならない食う寝る養生』(学研プラス)の著者で、Twitterでも大人気の漢方家・櫻井大典さんに、3回にわたってその方法を伺います。
Contents 目次
食事と睡眠をちょっと変えるだけで健康になれる!
健康のために、あなたはどんなことをしていますか? 毎日運動したり、サプリメントを飲んだり、好きな食べ物をガマンしたりしているかもしれませんね。
でも、私が今回ご紹介するのは、もっと手軽で、お金もかからず、がんばらなくてもいい、ゆる~く実践できる方法です。「そんな都合のいい方法あるの?」と思うかもしれませんが、あるんです! もしかすると、あなたが今までにがんばって実践してきたどんな方法より効果テキメンかもしれません。
それが、『食う寝る養生』。“食事と睡眠”をちょっと変えるだけで、弱った体と心が元気になる養生法です。
“食事と睡眠”と聞くと、当たり前のことに感じるかもしれませんね。でも、その当たり前ができている人がじつは意外と少ないのです。忙しすぎて、食事とは呼べないものでお腹を満たして、栄養不足をサプリメントで補っている。平日の睡眠不足をカバーするために、休日に寝だめしている。思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 私はこれまでにのべ4万人以上の方の健康相談を受けてきましたが、不調を抱えている方はみなさん、“食事と睡眠”のバランスが崩れています。
当たり前の“食事と睡眠”をないがしろにしたままでは、どんなにエクササイズに励んでも、高価なサプリを飲んでも意味がありません。ほかのどんなことよりも、“食事と睡眠”こそが健康の要で、“食事と睡眠”を大切にすれば元気に過ごしていけるのです。
誰でもラクラク続くストレスフリーの『食う寝る養生』
“食事と睡眠”が私たちの体にどれだけ大きな影響を与えるか。それはみなさんの想像以上かもしれません。私のところに不調を抱えて相談にこられた方でも、漢方薬を使わずに“食事と睡眠”を変えただけで症状が劇的に改善した方が数多くいらっしゃいます。
そう聞くと、「きっとすごく厳しく、制限されるんだろうな。野菜は多めで、肉は少なめに。お菓子はもちろんNG。睡眠時間は毎日7時間以上キープして、夜更かしは厳禁とか……」と想像されるかもしれませんね。でも、安心してください。そんなストイックなことをしろとは言いません。私がいつも心がけているのは、「あ、それならできそう」と思える方法、生活の中でゆる~くがんばらずに誰でも続けられる方法を提案することです。
例えば、食事で言えば、NG食材はありません。食べたいものは何でも食べてOK。アイスクリームやチョコレート、ポテトチップスも食べていいです。冷たいもの、甘いもの、油っこいものを大量に食べたり、毎日食べ続けるのが体によくないのはもちろんですが、絶対に食べちゃダメとストレスをためるくらいなら、少しくらい食べてよしとするのが『食う寝る養生』です。
養生は1日だけやって終わりではなく、できれば当たり前の習慣として一生続けてほしいもの。だからこそ、日常の中でとり入れやすく、“ゆるく”“長く”続けられることこそが重要と考えています。
“流行りの健康法”や“有名人のおすすめ”に潜むワナ
健康になりたいと思って、何かを試してみることは、必ずしも悪いことではありません。でも、「テレビで見たから」「有名人が紹介していたから」といって、妄信するのは危険です。流行の健康法や有名人のおすすめは、人によって合う合わないがありますし、極端な方法で取り組んでしまいがちな点が心配です。
例えば、憧れのモデルさんが「毎日2Lの水を飲んでいます」と言っていたからといって、そのままマネするのはおすすめしません。なぜなら、ひとりひとり体質も違うし、そのほかに食べているものや運動量だって違うから。水の飲み過ぎで、胃腸の具合を悪くしたり、冷えやむくみに悩まされることだってあるのです。
ヨーグルトや納豆、玄米のような健康にいいとされている食材も同様で、いくら体にいい成分が含まれていても、そればっかり大量に食べていたら、かえって不調を招きかねません。糖質オフもグルテンフリーも、やりすぎると体にとって必要な栄養まで不足してしまいます。
その点、『食う寝る養生』なら、そうした心配はありません。がんばらなくていいのでどんな人でも続けやすく、極端な方法ではないので誰もが健康になれるんです。次回から、その具体的な養生法をご紹介します。
参考書籍『病気にならない食う寝る養生』(学研プラス)
文/出雲安見子
コロナ禍で様変わりしたダイエットやエクササイズ、食事管理などの方法を、「新しい時代」にマッチした形で無理なく、効率的な形で発信していくプロジェクト。毎週の記事・動画配信のほか、会員登録者には特典も。シーズン3の期間は8月から11月まで。詳細はhttps://fytte.jp/healthcare_project/