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「ダメな自分を認めて受け入れる」 歌手・青山テルマさんの心の癒し方とは? 世界メンタルヘルスデーのトークイベントに登壇

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メイベリン ニューヨーク 世界メンタルヘルスデー記念トークイベント

世界メンタルヘルスデー(10月10日)に関連して、メイベリン ニューヨーク 世界メンタルヘルスデー記念トークイベント「BRAVE TOGETHER」が9日、東京タワーで開催され、歌手の青山テルマさんをはじめ、悩みを抱える10代、20代の女性を支援するNPO法人BONDプロジェクトの橘 ジュンさん、精神疾患(障害)の理解促進や偏見をなくす活動に取り組むNPO法人シルバーリボンジャパンの関 茂樹さんがゲストとして登壇。メイベリン ニューヨーク ブランドヘッドの市川竜太さんの司会で、3名が10代、20代のメンタルヘルスについてディスカッションし、悩みを抱える若者たちにエールを送りました!

Contents 目次

落ち込みそうなときこそ、気持ちを吐き出して自分を肯定

青山テルマさん

この日のトークイベントには、2022年11月4日に初の日本武道館でデビュー15周年ワンマンライブを控えた青山テルマさんが登壇。自身の経験をもとに、気持ちが落ち込んだときの対処法などを語りました。

人から相談を受けることが多い反面、自分の悩みを誰かに相談することがあまりないという青山さん。「本当に落ち込んでしまうと誰にも相談できないタイプ。どうして私ってこんなにダメなんだろう…って思い込んで辛くなってしまうこともあります」と打ち明けました。

相手に自分のネガティブな気持ちを背負わせたくないという気持ちが強いと自身をふり返り、同じように誰かに相談するのは「相手に申し訳ない」と感じてしまう人がいるかもしないと推測。

そのうえで、自分が落ち込んだときやネガティブな気持ちへの対処法として「私はいまこう思っている、ということをまず自分自身で受け止めて、ダメな自分も肯定してあげるようにしています。また、ネガティブな気持ちになりやすいとき、その理由を他人のせいにしていることが多いので、私の場合は、その原因を人のせいではなく自分のせいでもあると考えるようにしていますね。私も悪かったなと思えると、意外と納得できたり消化しやすくなったりするんです」と語り、内側に引きこもってしまう前に、いま感じている気持ちを口に出すことが大切だとアドバイスしました。

相手を思いやるちょっとした気遣いが大切

左からメイベリン ニューヨーク ブランドヘッドの市川竜太さん、NPO法人BONDプロジェクトの橘ジュンさん、青山テルマさん、NPO法人シルバーリボンジャパンの関茂樹さん
左からメイベリン ニューヨーク ブランドヘッドの市川竜太さん、NPO法人BONDプロジェクトの橘 ジュンさん、青山テルマさん、NPO法人シルバーリボンジャパンの関 茂樹さん

では、悩みを相談されたときは、どのように受け止め、コミュニケーションを図ればよいのでしょうか。

虐待、家出、貧困などさまざまな困難を抱える10代、20代の女性を支援するBONDプロジェクトの橘さんは、相談を受ける側の立場から対人コミュニケーションのあり方について、距離感が大切だといいます。

「まずは話を聞くことを心がけていますが、日々悩みを聞き慣れていたとしても、ときには相手の意図を間違えてくみ取ってしまうときもあります。もしコミュニケーションを間違ってしまったときには、素直に謝ります」と、相談者との対等な関係を心がけているそう。
シルバーリボンジャパンの関さんも「相談者の話を聞くときには相手が話しやすい落ち着いた空気をつくるようにしている」と話しました。

また、日常のコミュニケーションでも重要なのは、相手を理解しようとする気持ちであり、自分の発言が誰かを傷つけているかもしれないと想像力を働かせること。現代はSNSが身近にあり匿名での発信もしやすい環境にあるからこそ、知らず知らずに人を傷つけてしまっている恐れもあります。

100万人以上のフォロワーがいる青山さんは「SNSで発信する前には、その投稿が誰も傷つけていないか必ず確認しています。内容もクスッと笑えるようなもの、ポジティブな内容を発信することを心がけていますね」と語りました。

悩んだときは「そばにいるよ」とメッセージを送る

シルバーリボン運動にちなみ、模型のミニ東京タワーにシルバーライトを点灯した青山テルマさん
シルバーリボン運動にちなみ、模型のミニ東京タワーにシルバーライトを点灯した青山テルマさん

海外では、心が疲れたりメンタルの不調を感じたりしたときには体の病気と同じようにカウンセリングに行く習慣がありますが、日本では、まだまだ他人から理解されず偏見や差別を受けることもあるそう。

こうした現状について、橘さんは「思い悩んだとき、気軽に相談できる場所が増えるように活動していきたい」、関さんも「メンタルを患ったとしても回復できるという風潮の世の中にしていきたい」と抱負。青山さんは「落ち込んだからこそ気がつけることだって多くあります。その辛さを乗り越えて、自分を好きになってあげてほしいです」とメッセージを送りました。

***
心の病やメンタルヘルスの課題は身近な問題にもかかわらず、見過ごされがち。自分の気持ちを大切にしながら、お互いに思いやりあるコミュニケーションを心がけたいですね。

取材・文/番匠 郁

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