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かたい便しか出ない… ツラい便秘の悩みが、その日のうちに解消! 驚きの足相診断体験とは?
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは便がかたく出にくい、便秘のお悩みです。便秘解消につながった意外な理由と、お悩みを解消するテクニックをご紹介します。
Contents 目次
『人生を切り開ける人』の足相の持ち主!その特徴は?
今回のモニターは、茶道を教えている50代後半のNMさんです。
NMさん:「便秘がひどく、便通は3日に1回くらいでコロコロとした、かたい便しか出ないことに悩んでいます」
そんなNMさんの足裏を観察し始めた直後、きよみ先生の開口一番の言葉がこちらです。
きよみ先生:「NMさんは、会社勤めではなくご自分でご商売をされていますね? 足相にその特徴がよく出ています」
NMさん:「え?! はい、自分でやっています」
いきなりの断言に、NMさんは驚きを隠せない様子でした。きよみ先生によると、NMさんの足裏の真ん中にある、くっきりとした縦じわは、「自分で人生を切り開く人に多い足相」なのだそうです。
●足裏の真ん中にあるくっきりした縦じわ
きよみ先生:「自分で自分のことをしっかりと決めて、前に進められる人ですよね。すばらしい足相だと思います」
NMさん:「えー! 本当ですか。10代の頃に始めた茶道は、会社勤めをしながらも勉強し続け、10年前からは自宅で教室を開いて教えています」
きよみ先生:「足相が示す通り、他人にゆだねずに自分で人生を切り開くことが向いている性質なので、今のお仕事はNMさんにぴったりだと思います。人生100年時代の折り返しでもある50代を、充実して楽しんでいらっしゃるようですね!」
NMさん:「この仕事を選んでよかったと思っています。今まで努力して勉強してきたことが報われた気がして、胸が一杯になりますね」
きよみ先生:「脳のゾーンが集まる親指に角質がついているのは、考え込みやすい性質を表します。ひとりで悩んでしまうタイプですよね」
NMさん:「そうですね。考え込んだあとには吹っ切れることが多いです」
きよみ先生:「中指と薬指、小指がとても動きやすく、やわらかいです。中指はお兄さん指、薬指はお姉さん指とも呼びますね。小指も含めて、家族の中の子どもを表す指がやわらかい人は、自分の子どもと仲よしのことが多いのですよ」
NMさん:「中学生と高校生の息子がいますが、たしかに仲よしです」
今回の足相診断では、足相の特徴からモニターさんの性質から家族関係まで、ズバッと明らかになる様子に驚きました。
便秘を示す足相はゼロ。足刺激直後の効果実感には意外な理由があった!
次に気になったのは、足の爪の横じわです。
●親指の爪の半分より先に横じわが多い
きよみ先生:「半年前くらいに、大きく体調をくずしたのではありませんか?体調をくずすと爪にこのような横じわができるのですが、爪の伸び具合からみて、それが半年前のタイミングだと読みとることができます」
NMさん:「半年前にコロナにかかって、とてもひどい体調だったのです。今も仕事が忙しいときはだるさを感じます」
きよみ先生:「力を抜いた状態だと、足裏の下半分に横じわがたくさん入っています。これは体が疲れやすくなっているサインです。病気からの回復途中でもあり、体力が落ちているようですね。栄養補給のために果物をとるようにしてみてはいかがですか。りんごやいちご、キウイなどの色鮮やかな果物がおすすめです」
●力を抜くと、足裏の下半分に大きな横じわが出る
NMさん:「糖類を控えようと、今まで果物を食べていませんでしたが、少しずつ食べてみます」
ところで、NMさんのお悩みである便秘については、足相に表れているのでしょうか?
きよみ先生:「心配な足相はなく、内臓はお元気のようです。実は便秘症を示す足相は出ていません。何かほかに便秘になる原因があるようですね。足刺激を始めて、全身の巡りがよくなると、便の状態が変わってくるはずですよ」
NMさんの便秘は、消化器などの内臓の働きが原因ではないとわかりました。
この日は足相診断と軽めの足刺激を受けただけでしたが、直後にしっかりとしたお通じがあったという喜びの声が後日届きました!
NMさん:「あのあと少々お通じがあり、その3時間後にはしっかりとしたお通じがありました!!」
そのことをきよみ先生にお伝えすると「心の変化によるところが大きいのでは?」とのお話でした。
きよみ先生:「NMさんは愛知在住で、今回は東京までわざわざ足相診断をしに来てくださったほどなので、体だけでなく心の不安もあったのではないでしょうか。足相から、茶道を選んだ人生が正しいと納得でき、自信が生まれてお腹にしっかりと力が入りやすくなったのだと思います。それが便を押し出す力につながったのですね」
『腹に据えかねる』などの言葉があるように、感情はお腹にたまりやすいといいます。不安やストレスが多い人は、お腹に力が入りづらく、腸を動かせないことで、便秘になることもあるそうですよ。
便が出にくいときにおすすめの足刺激テクニック
今回は、便がかたくなって出にくい人におすすめの足刺激テクニックをご紹介します。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きを高めることで、全身の巡りをよくします。オイルやクリームをつけ、指圧棒を使ってしっかりと刺激しましょう。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
【土踏まず全体を刺激】
土踏まずの部分には小腸のゾーンがあります。指の関節の角や、指圧棒の先を使ってゴシゴシとこすって刺激することで、その働きを高めましょう。
●土踏まず全体を指圧棒の先でゴシゴシこする
【大腸のゾーンを刺激】
左足には、横行結腸、下行結腸、S状結腸・直腸のゾーンがあります。指の関節の角や、指圧棒の先を当てて、カタカナのコの字を書くように刺激します。
●横行結腸、下行結腸、S状結腸・直腸のゾーン
右足には、上行結腸、横行結腸のゾーンがあります。かかと側から英語で逆Ⅼ字を書くように、刺激します。
●上行結腸、横行結腸のゾーン
血色のいいふっくらとした足相に変化
足刺激前後の足相がこちらです。足刺激後は、足裏全体の血色がよくなり、肌もふっくらとやわらかな質感に変化しました。
●足刺激前
●足刺激後
NMさん:「足相から、自分のことを何もかもピタッと当てられたことには本当に驚きました。これからの足刺激が楽しみです」
ふだん便通が少ない人や、便がかたくなりやすい人は、足刺激をしてみてくださいね。次回の記事では、NMさんの3週間後の体調について、くわしくご紹介します!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。
『すべての不調は足裏をみればわかる!』(ワン・パブリッシング刊)