ポカポカ過ごしやすい日が続いていますが、何となく体がだるかったりストレスを感じたりいる人はいませんか? 春は朝晩の気温差が激しかったり新生活で精神的な不調を感じやすい季節です。そこで今回は、FYTTE公式Instagramのストーリーズで行った疲労に関するアンケート結果をご紹介します。イマドキ女子が感じている疲労や疲れ解消法とは…?
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疲労を感じている人が全体の8割超え
食事や睡眠をしっかりとっているはずなのになんだか体が疲れている…そんな経験はありますか? FYTTE公式Instagramのフォロワーに『ふだんの生活で、慢性的な疲労を感じますか?』とお聞きしたところ、「とても感じる」(50%)、「感じる」(37%)、あまり感じない(12%)、まったく感じない(1%)という結果になりました。
日頃から疲労を感じている人はなんと全体の8割を超え、そのうち5割の人は強い疲労感に悩まされていることがわかります。
では、フォロワーのみなさんはいったいどんな疲労を感じているのでしょう。『肉体的な疲労と精神的な疲労、どちらを強く感じますか?』という質問では、肉体的な疲労が全体の24%だったのに対し、精神的な疲労を抱えている人は76%でした。
春は気候の変動はもちろん、転職や入学、引っ越しなど変化が多い時期。環境の変化によって心にストレスを抱えてしまったり、メンタル面での不調を感じる人が多いのかもしれません。また、肉体的な部分では「肩」や「腰」に疲労を感じている人が多い様子もうかがえました。
続いては疲労回復法についてお聞きしました。ふだんから疲労を感じている人は、生活の中でどんな疲労回復法を行っているのでしょう?
いちばん回答が多かったのは「しっかりと睡眠をとる」(50%)でした。2番目に票が集まったのは「ゆったり入浴する」(29%)、次いで「適度に運動する」(14%)、「栄養バランスのとれた食事をとる」(7%)となりました。
ひとり暮らしの場合、自炊は面倒と感じるかもしれませんし、運動も途中でザセツしてしまった経験のある人は多いはず。一方で、毎日の習慣となっている睡眠や入浴は少し意識を変えるだけでも疲労回復につながるため、比較的とり入れやすい方法です。疲れを感じたときに「今日は早めに布団に入ろう」「たまには湯船に浸かってゆっくりしよう」と心がけている人が多いようですね。
では、そもそも疲労をためないようにするにはどうすればいいのでしょう? ここからは、内科医で女性専門の疲労外来ドクターでもある工藤孝文先生の著書『疲れない大百科』(ワニブックス)から、疲労をためないための習慣のコツをご紹介いたします!
心身を整え、免疫力を上げる「3つの習慣」
疲れを放っておくと、やがて風邪などに対抗する免疫力を下げてしまうことが明らかとなっています。ちょっとしたことで息が切れる、イライラする、集中力が続かない、心がモヤモヤする…というのは疲労感のサイン。そんなときは次の3つを心がけましょう。生活習慣から疲労の原因をとり除くと、疲労が慢性化する前に疲労回復でき、疲れにくい心と体をつくることができます。
その1 「笑顔」になると免疫力がアップする
笑顔を絶やさずにいると、ストレスに強くなり心身の健康もキープしてくれます。
「心から楽しいと思っていなくても口角を上げて笑顔を作ると、脳が“楽しい” と勘違いして癒やしホルモンのセロトニンや多幸感をもたらす神経伝達物質のエンドルフィンが分泌されます」と工藤先生。
その効果は、なんとチョコレート2000 個分から得られる幸福感に匹敵するそう!
さらに最近の研究では笑顔をつくることは腸にもよい影響があるとも明らかに。
脳が強いストレスを受けると、腸に信号が送られて腸内細菌のバランスが崩れ、免疫力が低下してしまいますが、セロトニンが分泌されて幸福感を覚えると腸内細菌のバランスが整って、免疫力がアップすることがわかってきたのです。
疲れたときは口角上げを意識してみましょう。
その2 ジムに行くより、掃除で心と体を整える
運動以外で消費される日常のエネルギーをNEATといいます。
「運動で消費するエネルギーは約0〜5%。一方、NEATで消費するエネルギー量は25〜30%で、運動の5〜6倍に当たります。運動が苦手な人や忙しくて運動する時間がとれない人は、こまめに体を動かすほうがずっと効率がよいのです」と工藤先生。
たとえば、掃除を利用して体を動かすのもオススメ。“家事トレ”でこまめに動けば、部屋もキレイになって心と体を整えてくれ、習慣にすればさらに疲れにくい心と体になっていくでしょう。
その3 「天気痛」対策は体を温める
気持ちのモヤモヤや体の疲労感、頭痛…。じつは気圧の変化によって引き起こされている「天気痛」かもしれません。
これまでほとんど認知されてこなかったため、“よくわからない体調不良”で片づけられてしまっていた天気痛。急激な気圧の変化で体の水分調整ができなくなることが原因で、体液の巡りが滞ったり、耳の内耳が反応したりして、自律神経がストレスを感じ、痛みや不調を引き起こすとされます。
「雨の日は頭痛がひどい、曇りの日は気分が沈むという具合に法則性をつかみます。あらかじめ翌日の天気予報を確認して、症状が出そうだなと思ったら漢方薬を飲む、体を温める、お風呂で発汗するなどで対処しましょう」
水の巡りをよくする食材として、ハトムギ茶、きゅうりの酢の物、豆類、根菜の煮物なども積極的にとるとよいそうです。
いかがでしたでしょう。日々感じている疲労も、ちょっとしたコツできっと今よりラクになるはず! まさに今疲労を感じている人は、“疲労グセ”を直す方法をとり入れてみてください。
文/FYTTE編集部
参考書籍
工藤孝文『 疲れない大百科 – 女性専門の疲労外来ドクターが教える』(ワニブックス)
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