CATEGORY : ヘルスケア |不調
新陳代謝の悪さは足の爪を見ればわかる?! デトックスしやすい体に導く足刺激テクニック
足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足のひと 鈴木きよみさん。足裏に表れる表情を読み解き不調の原因を見出す、先生の足相診断をレポートします。今回のモニターさんは、肌トラブルでお悩みです。30代半ばという体の変わり目にもおすすめの足刺激テクニックをご紹介します!
Contents 目次
足の爪の厚みをチェック! 薄い人は新陳代謝の低下に注意
今回のモニターは、フリーランスで企画の仕事をしている30代半ばのスズキさんです。
スズキさん:「子どものころからニキビができやすく、最近は毛穴のつまりや肌あれが悩みです。ストレスを感じると体がかたまって、痛みが出たり呼吸も浅くなることを自覚しているので、散歩や呼吸法、運動を日課にしようと始めていますが、なかなかよくなりません」
さっそく、きよみ先生にスズキさんの足相を見てもらいましょう!
きよみ先生:「足がとても温かいですね! 足相では、足の形が丸いか四角いか、足全体の印象を見分けるのですが、スズキさんの足は、丸いとも四角いともいえない形ですね。逆にどんな形にもなれる柔軟な形をしている足と言えるでしょう。こういう足相の人は、自分の感性を生かした柔軟な発想を求められるような仕事をしていることが多いのですが、いかがですか?」
スズキさん:「そういうことが足からわかるのですか! 企画系の仕事をしているので、足相が示すように柔軟に頭を使えているのならうれしいですね。現在はデザインの仕事はしていませんが、もともと美術大学の出身です」
●血色がよく温かい足。足形には特徴がない
きよみ先生がスズキさんの足相でいちばん気になるのは、足の爪だそうです。
きよみ先生:「足の爪がとても薄いですね。足の爪が薄いのは新陳代謝が悪いことの表れなので、ニキビなどの肌あれがしやすいのです」
●足の爪が薄い
スズキさん:「ニキビは子どものころにすごく多かったです。今は毛穴のつまりや赤みが気になります。常に肌トラブルは絶えないですね」
きよみ先生:「足の爪の薄さは、足刺激をすることで必ず変わっていきます。爪の厚みが戻ると肌もきれいになってきますよ」
スズキさん:「新陳代謝をよくすることがいいのですね! 爪の厚みは変えられると聞いてうれしいです」
きよみ先生:「足刺激で肌トラブルをケアすることができます。私たちのサロンでは美肌のメニューもありますが、足刺激と顔のケアを両方できないときは、顔よりも足刺激を優先するくらいです」
肌トラブルを抱えてる人は、肌そのもののケアだけでなく、足刺激を試してみるのもいいかもしれませんね!
30代半ばは、ホルモンバランスの変わり目。足刺激でしっかり体調を整えよう
きよみ先生が次に足相で気になるのは、小腸のゾーンだそうです。
きよみ先生:「土踏まずの真ん中にある小腸のゾーンに、細かいしわが多いですね。これは小腸の働きの弱さを示すので、便秘や下痢をしやすいのではないですか?」
スズキさん:「便秘はしやすいですね。サプリメントを飲んでいるので便通はいいのですが、便の色が黒いのが気になります」
●足裏のゾーンマップ
●小腸のゾーンに細かい横じわが多い
きよみ先生が消化器系のゾーンが集まる土踏まずの部分を刺激すると、スズキさんは痛みに耐えている表情になりました。
きよみ先生:「細かい結晶のようなジャリジャリした手ごたえがありますね。この感触は、薬やサプリメントなどのケミカルな物質を多くとっている人によく見られます」
スズキさん:「小学生から高校生になるまで、ニキビがひどいときに抗生物質を飲み続けていました。大学生になってからはホルモン療法も行ったので、薬の影響は多いと思います。今でも便秘や肌あれ対策でサプリメントを飲むことが多く、それに加えて子宮内膜症を患ったことをきっかけに、ピルも飲むようになりました。薬やサプリメントに頼りすぎて、体に悪影響があるのではないかと不安があります」
きよみ先生:「女性の体は、36歳で女性ホルモン分泌のピークを迎えます。私のサロンの症例では、この前後にピルなどで極端に長い間、生理を止めたり、タンポンなどでせき止めたりすることが多い人は、更年期の症状が重くなるケースが多いと感じます。本来外に出すべき体に不要なものは、デトックスしてしっかり外に出すことが大切です。生理やニキビも、いらないものを外に出すという観点では必要なことなのです」
スズキさんの体には、長年、薬やサプリメントをとり続けた影響で、本来外に出すべきものがたまっているのかもしれません。足刺激によって、それらの物質がデトックスされやすくなるといいですね。
きよみ先生:「足は温かいですし、かかとの血色がよくホルモンバランスが整っているようですので、それ以外に特に深刻なトラブルはなく、体は元気な状態ですよ。足の印象ものびのびとしていますね!」」
スズキさん:「じつは去年はストレスがあり体調も悪かったのですが、元気な足と聞いてよかったです!」
足相は、その人のストレス状態や生活習慣によって日々変化しています。痛みの強いゾーンがないかをよく観察してみてくださいね!
デトックスして新陳代謝を高める足刺激テクニック
体にいらないものがたまった状態のスズキさんには、デトックスを促し、体の新陳代謝を高める足刺激テクニックがおすすめです。
【腎臓~輸尿管~膀胱のゾーンをプッシュ】
はじめに、足裏の反射区の基本的な部位である腎臓・輸尿管・膀胱のゾーンを流れで刺激します。体の不要な毒素を排出する働きが高まるので、この部分への刺激は毎日の習慣にしましょう!オイルやクリームをつけ、指圧棒を使ってしっかりと刺激します。
●腎臓・輸尿管・膀胱のゾーン
【胃・十二指腸・膵(すい)臓のゾーンをプッシュ】
土踏まずの上部には、胃・十二指腸・膵臓のゾーンがあります。これらのゾーンを刺激して消化器系の働きを高めると、代謝機能がアップします。指の関節の角や親指の先、指圧棒の先を当てて、ゴシゴシとまんべんなく刺激しましょう。
●胃・十二指腸・膵臓のゾーン
●胃のゾーンを親指の先でプッシュ
【土踏まずにある小腸・大腸のゾーンを刺激】
土踏まずの真ん中部分にある小腸、大腸のゾーンをそれぞれ刺激します。小腸のゾーンは、指の関節の角や指圧棒の先を当てて、ゴシゴシとこすります。大腸のゾーンは上行結腸、横行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸・直腸に分かれていますが、右足はアルファベットのLを逆さにした形を描くように刺激します。左足はカタカナのコの字を描きながら、老廃物を流すようにして刺激します。
●大腸と小腸のゾーン
●小腸のゾーンは指の関節の角で強めに刺激
足刺激のほかに、足指、足首、ひざ周辺、股関節を回してストレッチし、集中的に温めると、体の巡りがよくなりデトックス効果が高まります。この4つのポイントは、カイロやドライヤーの温風を当てて、直接温めるようにしましょう。
ゾーンの痛みがなくなるまでしっかり刺激するのがコツ
足刺激の間はしばらく痛みが続いていたスズキさんでしたが、だんだんとその痛みが弱まってきたそうです。
きよみ先生:「無理にでなくていいのですが、痛みを感じる部分があったら、痛みを感じなくなるまで刺激すると、効果を感じやすくなりますよ」
スズキさん:「最初に刺激した足のほうは、もう痛みを感じないくらいです。こんなにすぐに効果が感じられるのですね!」
足刺激のあとは、足裏全体の血色が増してさらにきれいなピンク色になりました。
●足刺激前
●足刺激後
スズキさんに初めて足相診断を体験した感想をお聞きします。
スズキさん:「足を刺激するとポカポカとした温かさが全身で感じられるようになって幸せですね! 足相を見たら体調だけでなく仕事の種類までわかってしまうことに驚きでした。足刺激で肌が変わると聞いて、これからの変化が楽しみです!」
次回記事では、足刺激を3週間続けたあとの体調変化をくわしくお伝えします!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子
鈴木きよみ先生の足相学が1冊にまとまりました! 足をチェックするときに欠かせない、ゾーンMAPをはじめ、足の形、色、しわ、温度などのチェックポイント、各症状別の足相、そしてそれを解決すべきゾーンセラピーの方法などがわかりやすくまとまっています。初めてご自分の足裏を見るという方にも、足裏のケアを続けてきた方にも、すぐに役立つ1冊です。ご自身の体調管理を、足裏から始めてみてはいかがでしょうか。全国の書店、ネット書店で販売しています。
『すべての不調は足裏をみればわかる!』(ワン・パブリッシング刊)