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アンチエイジング効果大。世界五大穀物の「ソルガム」に注目! 食から生活習慣を整えよう
ここ数日で東京はだいぶ涼しくなってきました。暦の上ではすでに秋は始まっており、店頭ではすでにさまざまな秋の味覚がたくさん出回っています。秋になると食材が実り、食べる楽しみが増すことから、「食欲の秋」や「実りの秋」と表現されます。本日は、ヘルシー雑穀として健康志向の食材として注目されている「ソルガム」についてご紹介します。
Contents 目次
健康的な生活を送りたい人は、できることから始めよう!
秋の味覚をたくさん味わう時期にあたる今月、一般社団法人グルテンフリーライフ協会では、グルテンフリーをとり入れた食生活について認知を広げ、実践する機会を持ってもらうため、語呂合わせで覚えやすい「9月(グル)10日(テン)」をグルテンフリーライフの日に制定しました!
欧米ではグルテンフリーは、食物アレルギーや自己免疫疾患に対応するための食事としてだけでなく、健康的な生活を送りたいと考える人々がとり入れている食生活です。
参照:【9月10日】グルテンフリーライフの日
前回ご紹介した記事の中『夏の紫外線ダメージによる酸化ストレスは早めに対処を! 抗酸化作用を持つグルテンフリー食材6つ』で、抗酸化作用を持つグルテンフリー食材として紹介したソルガム(Sorghum)は、あまり日本ではなじみがありません。そこで、今回はソルガムについて、もう少し詳しくご紹介します。
ソルガムとは、紀元前より栽培されている南アフリカ原産のイネ科の古来穀物です。日本では、「タカキビ」や「モロコシ」などとも呼ばれています。栄養素として食物繊維、ミネラル、レジスタントスターチ(Resistant Starch)を豊富に含んでいるため、最近ではヘルシー雑穀として健康志向の食材として注目されています。レジスタントスターチ(Resistant Starch)は難消化性デンプンとも呼ばれ、良質の炭水化物であり小腸内で消化されず大腸まで届き、腸内細菌のエサになります。効果として、血糖値の上昇抑制、便通の改善、美肌などのアンチエイジング効果などが期待できると言われています。さらに、ソルガムはグルテンを含まないため、アメリカではグルテンフリー食材として広く利用されています。
一方、日本においても岩田県や長野県、宮崎県などで栽培されています。また、宮崎県においては食用としてだけでなく、地球温暖化の防止の課題解決としてバイオマス燃料として栽培が始まっています。
じつはソルガムはメインディッシュからデザートまで、いろいろなメニューで使われています。味や香りにクセがないため、どんな料理にも合わせやすいのが特徴です。お米と同じように粒状でいただくか、もしくは粉末タイプのソルガム粉があります。
●全粒、精白粒:収穫したソルガムきびの粒は、炊くかゆでることで、主食穀物としてリゾットやスープに使うことでお米のように食べることができます。また、浸水することで粒がふくらみ、加熱前の浸水時間によって変わるのも特徴です。冷凍しておくことで、必要なときに使いたいぶんだけお料理に使えます。サラダやスムージーに入れたり、リゾットに使うことができます。
●粉末状:米粉と混ぜることで、パンや焼き菓子を作るのに適しています。米粉だけで焼き菓子を作ると、どうしても目が詰まった重い仕上がりになります。しかし、ソルガムを入れることで、ふっくらとした仕上がりになります。また、揚げものの衣として使えば、米粉と同じようにさっくりカラッと仕上がります。
ソルガムは日本でまだなじみのない食材ですが、じつはお米、小麦、トウモロコシ、大豆と併せて世界五大穀物として、世界で広く栽培されています。なんと、これらの穀物の中で小麦以外は、すべてグルテンフリー食材なのです。このように、グルテンフリーは案外簡単に日常の食生活にとり入れることができます。
ぜひ、9月10日のグルテンフリーライフの日を機に食生活の一環として、これからグルテンフリーを実践して、食から生活習慣を整えるきっかけ作りとしてみませんか。