一般的に、男性がかかりやすいと言われるものの、じつは女性も無縁ではない病気、「痛風」。名前を見ただけで痛そうですが、「痛風」と呼ばれる症状がなぜ引き起こされるのか、どんな成分と関係があるのか、食生活で気をつけられることは何かなど、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。“ダイエットに役立つ栄養クイズ”、今回は「痛風」の基本的な知識をクイズでゲットしていきます!
Contents 目次
問題1 「痛風」とは、血液中に何が増えすぎた場合に起こる症状のこと?
□コレステロール
□血糖
□クレアチニン
□尿酸
「尿酸」です
「痛風」とは、血液中の「尿酸」が増えすぎて結晶となって関節内にたまり、それらが何らかの原因ではがれるときに炎症が生じる病気です。症状としては、足の親指のつけ根や、足の甲、足首、手の指などの関節がはれて、痛みが伴います。突然(発作的に)痛みが起こることから「痛風発作」とも呼ばれます。
問題2 問題1の答えの数値が、いくつを超えると「痛風」につながる病気と診断されると思う?
□5.0mg/dl
□7.0mg/dl
□9.0mg/dl
□12.0mg/dl
「7.0mg/dl」です
血液中の尿酸値が高いと、「高尿酸血症」と診断され、この状態が続くと「痛風」が起こりやすくなります。尿酸は「プリン体」という物質が分解されるときにできます。通常、余分な尿酸は尿や便に含まれて排泄されるため、体内の尿酸は一定の量に保たれていますが、何らかの原因で尿酸が増えて、尿酸値が7.0mg/dlを超えると、「高尿酸血症」と診断されます。
問題3 アルコールには「プリン体」が多く含まれます。次のうち、特に多く含まれているお酒はどれ?
□ビール
□焼酎
□ウイスキー
□ワイン
「ビール」です
問題2で見たように、尿酸は「プリン体」という物質が分解されるときにできます。「プリン体」と関係が深いもののひとつがアルコールです。なかでもビールにはプリン体が多く含まれています。最近では、「プリン体オフ」や「プリン体カット」をうたうアルコールが増えてきているので、プリン体を意識している方は、日々の生活に、こうしたお酒類をとり入れてみてはいかがでしょうか?
問題4 尿酸値の数値を下げるための水分のとり方として、よい内容は次のうちどれ?
□コーヒーは控える
□牛乳・乳製品はおすすめできる
□水だけの摂取は少なめに
□毎食、汁ものを食べる
「牛乳・乳製品はおすすめできる」です
尿酸値を下げるには、食事やアルコールの意識も必要ですが、水分のとり方も大切です。まず、水分を十分にとることで尿量が増えます。尿量を増えると尿酸の排泄量が増えるため、尿酸値も下がりやすくなります。また、コーヒーや牛乳には、尿酸値を下げて尿酸を結晶化しにくくする作用があると言われているため、おすすめです。汁ものをとることも水分の摂取にはなりますが、毎食とってしまうと塩分過多になる心配があるため、あまりおすすめできません。
問題5 プリン体の含有量が少なく、積極的に食べたい食品は、次のうちどれ?
□いか
□かつお節
□干ししいたけ
□チーズ
「チーズ」です
尿酸値を上げないためには、食事からとるプリン体の量を1日400mg以下に抑えることが勧められています。プリン体は、肉や魚類、なかでもレバーや白子、干物類、えびやかになどに多く含まれています。一方、乳製品や大豆製品、海藻類、野菜類を積極的にとることで、尿がアルカリ化されて尿酸が結晶化しにくくなり、体外に排泄されやすくなるため、尿酸値を下げる効果が期待できます。上記のうちチーズは、おすすめ食材と言えます。