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おならとゲップはなぜ出るの? 頻度の多さが気になる場合の対策法3選

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おならとゲップはなぜ出るの? 頻度の多さが気になる場合の対策法3選

「最近おならやゲップが多い…」「便秘や腹部膨満感で困っている」これらのトラブルの背景に、SIBO(シーボ:小腸内細菌異常増殖症)という病気が隠れている場合があります。一般的にはヨーグルトなどの発酵食品はお腹にいいとされていますが、SIBOの人にとっては悪影響となる場合も。今回はSIBOやおなら・ゲップの仕組みを解説し、受診の目安などもお伝えします。*本記事は、あんしん漢方の監修記事となります。

Contents 目次

小腸内細菌異常増殖症(SIBO)とは?

小腸内細菌異常増殖症(SIBO)は小腸内で異常増殖した細菌が、腸内の食べものをエサに水素やメタンガスを発生させて、おならやゲップ、腹部膨満感などをもたらす病気です。
2020年以降に知られはじめた新しい概念の病気で、消化不良や感染性胃腸炎などで小腸の運動が弱まり、小腸内の細菌が局所的に増殖すると発症するといわれています。
ヨーグルトなどの発酵食品は一般的にはお腹の調子を整えるためにいいとされていますが、SIBOの人は小腸内の菌の増殖を防ぐために一時的に控える必要があります。

おならやゲップはなぜ出るの?

おならやゲップは消化管にたまったガスが肛門や口から排出される現象であり、誰にでも起こるものです。しかし、おなら・ゲップが頻繁で腹痛や腹部膨満感などを伴う場合は、無意識に空気を飲みこむ呑気症(どんきしょう)や過敏性腸症候群、SIBOなどの病気が隠れていることがあります。
おならやゲップが気になる人は、次の3つの対策をとってみましょう。

<1>無意識に空気を飲み込んでいないかチェックする
ストレスや不安感から息を飲み込むクセがある人は、唾液といっしょに空気が消化管に流れ込むため、呑気症の症状が出やすくなります。歯をかみしめるクセがある人も、唾液とともに空気がのどの奥に流入しやすくなるので注意しましょう。

<2>早食いや食事中の会話を控える
早食いは、食べものといっしょに空気を飲んで胃腸にガスをためる原因になります。
また、食べながらしゃべっていると空気をとり込みやすくなるため、ゲップが気になる人は食事中の会話を控えめにするといいでしょう。

<3>漢方薬を試してみる
漢方薬のなかには、おならやゲップに効果を発揮するものも存在します。症状や体質に適したものを毎日服用するだけなので、手軽におなら・ゲップ対策ができますよ。

<おなら・ゲップでお悩みの人におすすめの漢方薬>
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):胃腸を温めてぜん動運動を促し、ゲップに働きかけます。みぞおちがつかえて吐き気があり、お腹がゴロゴロする人におすすめです。

・大建中湯(だいけんちゅうとう):お腹を温めて腸の働きを活発にします。腹部膨満感や腸にガスがたまった状態が続く場合に用いられます。

・平胃散(へいいさん):胃腸の機能を整えてお腹のガスをとりのぞき、食べ過ぎによる胃のもたれや食欲不振などを改善します。

服用の際には漢方薬に精通した医師・薬剤師に相談して、自分の症状や体質に合った漢方薬を見極めてもらいましょう。合わない漢方薬を飲むと効果が実感しづらく、副作用につながる場合もあるので注意が必要です。

スマホひとつで漢方のプロに相談できる「あんしん漢方」のようなオンラインサービスも人気ですよ。プロがAIを駆使してあなたにぴったりの漢方薬を提案します。

おならやゲップ、お腹の不調などでお困りの人は気軽にチェックしてみてくださいね。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0030

医療機関への受診の目安と注意点

腹部膨満感やおなら・ゲップが頻繁に見られる場合には、早めに消化器内科を受診しましょう。これらの不調の原因はSIBOや呑気症のほかにもさまざまなものがあり、過敏性腸症候群や逆流性食道炎などが隠れている可能性もあります。
原因疾患によって治療方針が異なるため、自己判断はNGです。気になる症状が数週間続いたり、日常生活に支障をきたしたりする場合には、受診することをおすすめします。

おならやゲップが多くて困る…そんな場合は、無意識に空気を飲み込んでいないか、早食いになっていないかなどの生活習慣を振り返ってみましょう。漢方薬で胃腸の働きを整えていくのも選択肢のひとつです。
それでも不調が長引くときには、ムリをせずに消化器内科で相談しましょう。ひとりで悩みを抱え込まず、適切に対処することが大切です。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。

健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21133zd8fytt0030
●Medical Health CH:https://www.youtube.com/channel/UC7XLi90xVGs_NnKhowC0G2w

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