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乾燥肌対策に水分補給や食事も大事! 肌のうるおいを高めて健やかな美肌を作る栄養素とは
1月〜2月にかけて外気が乾燥し、それにともない肌のうるおい不足により乾燥が気になる季節です。乾燥対策にはスキンケアによる保湿も大切ですが、今回はインナーケアの乾燥肌対策について、一般社団法人グルテンフリーライフ協会 フォーブス弥生さんに教えてもらいました。
Contents 目次
乾燥対策、保湿はスキンケアだけじゃダメ?インナーケアの大切さ
1年のうちでもっとも乾燥するこの冬の時期は、肌のうるおいが不足して乾燥が気になりますね。地域やその年の気候によっても変動しますが、11月〜4月にかけて外気が乾燥しやすい傾向にあり、1月〜2月にはピークを迎えます。そこで、乾燥対策には体の中と外からのケアが大切です。外部からは保湿など肌のスキンケアが大切ですが、内部からは水分補給や食事も重要です。
まず、乾燥肌を予防するためには水分補給が欠かせません。私たちの体は多くの水分が含まれています。成人の体では、体重の約60〜65%が水分でできているといわれています。厚生労働省によると、人間は最低でも1日に2.5Lの水分が必要です。2.5Lも飲めないと心配する人もいると思いますが、すべてを飲み水で補う必要があるわけではありません。毎日の必要水分量の内0.3Lは体内で作られており、1.0Lは食事からとることができます。つまり、飲み水から摂取するべき量は1.2Lといわれています。
とくに冬場は、冷水よりも常温水や白湯がおすすめです。白湯とは、一度沸騰させた人肌から50度程度のぬるま湯のことです。白湯が苦手な場合は、レモンやしょうがにハチミツを少し入れてもよいでしょう。私は、オーガニックのレモン果汁やリンゴ酢などを常備しており、常温水に入れて毎日飲んでいます。
次に、乾燥肌の改善には、肌に必要な栄養素や食事をバランスよく摂取することも大切です。というのも、肌を健康な状態に保つには、肌のターンオーバーが重要となります。私たちの肌細胞は、常に生まれ変わっています。肌のターンオーバーとは、古い肌細胞から新しい肌細胞へと生まれ変わるサイクルを指します。このサイクルは、20代の人だと約28日で、30~40代の人であれば約45日が目安とされています。しかし、冬場になると寒さによる乾燥や血行不良が原因で肌のターンオーバーが乱れ、古い角質がはがれにくい状態になります。このため、肌のターンオーバーを正常に保つには、食べものからビタミンやミネラル、たんぱく質などの必要な栄養素を摂取する必要があります。
●ビタミンA:脂溶性ビタミンの一種で、目の機能や皮膚や粘膜の健康維持をサポートする栄養素です。レバーや卵、ほうれん草やにんじんなどの緑黄色野菜に含まれています。
●ビタミンB2:皮膚や粘膜などの細胞の再生に役立つ栄養素です。魚や卵、乳製品に多く含まれています。また、納豆やアーモンド、モロヘイヤなどにも含まれています。
●ビタミンB6:たんぱく質の元となるアミノ酸の代謝に必要な栄養素です。食事で摂取したたんぱく質はそのままだと吸収できないため、ビタミンB6が必要です。赤身の魚や、ヒレ肉やささみなどの脂が少ない肉類に多く含まれています。また、植物性の食品では、バナナやパプリカ、さつまいも、玄米などにも比較的多く含まれています。なお、ビタミンB6は冷凍食品や加工食品では減少するため、新鮮な状態で食べるのがおすすめです。
●たんぱく質:肉・魚・卵を含む動物性たんぱく質と大豆を含む植物性たんぱく質に分けられます。これらの食材をバランスよく、さまざまな食材から食べることが大切です。効率的に摂取するのであれば、1食のなかで動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を1:1の割合で摂取するのが理想といわれています。
これから2月にかけて、さらに冬の乾燥する時期は続きます。今回紹介した食材にはグルテンを含んでいません。これらの食材をうまく選び、毎日の食事にとり入れることで乾燥肌を防いでいきましょう。