
「最近、肌の調子がイマイチ…」「仕事中、集中力が続かない…」そんな悩みを感じたとき、あなたは何を見直しますか? 実はその不調、睡眠が原因かもしれません。今回発表された「楽天グループ 2025年 睡眠トレンド予測」では、快眠をサポートする商品やライフスタイルが注目されています。美容と健康に敏感な人たちがいま見直しているのが“眠りの質”。今回は睡眠の専門家によるアドバイスや、食・旅にまで広がる快眠トレンドをレポート。今日から始められるヒントをお届けします。
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睡眠不足は「キレイ」と「元気」を奪うサインかも?
私たちの体は、眠っている間に修復やリセットの作業を行っています。肌のターンオーバー、脳や心のメンテナンス、免疫機能の回復など、すべての土台になるのが「質のいい睡眠」です。にもかかわらず、日本人の平均睡眠時間は6時間未満が多く、経済損失は年間約15兆円にものぼるとも言われています。
「私も以前は5時間眠れるかどうかという生活を続けていたのですが、当時は15kg以上太っていたんです」と話すのは、睡眠コンサルタントの友野なお先生。睡眠を見直したことで、体重だけでなく心の余裕や肌の調子も劇的に変わったといいます。
睡眠の乱れは、肌荒れやむくみ、イライラ、さらには太りやすくなる原因にも。いくらスキンケアや食生活を整えても、眠りが浅いままではその効果も半減してしまいます。今、求められているのは「美容と健康のための睡眠」なのです。
寝る前スマホNG!? 今すぐできる快眠ルール3選
睡眠を改善するために、今日からできることは意外とシンプル。友野先生が提案する「快眠のための3ステップ」は、どれも手軽にとり入れられるものばかりです。
①寝る前にスマホを見ない
ベッドの中でSNSを見ていたら、気づけば1時間経っていた…なんてこと、ありますよね。でも実はその習慣が、眠りの質を下げているかもしれません。スマホやパソコンなどの画面から出るブルーライトが、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を妨げ、寝つきを悪くする原因に。さらに、SNSで他人と自分を比較して不安になってしまうなど、心理的ストレスも無視できません。
②帰宅後はできるだけ明るい場所に行かない
夜のコンビニやジムのような強い照明も、体内時計を乱す要因です。なるべく早めに部屋の照明を落とし、「夜モード」へ切り替えるのがおすすめ。残業帰りのコンビニ立ち寄りを控えるだけでも、質の高い眠りに近づけます。
③入浴または足湯で体温を調整する
40℃程度の湯船にゆっくりつかると、深部体温が下がり、眠りにつきやすくなります。忙しい日で湯船につかれないときは、ドライヤーの温風を足首に1分当てるだけでもOK。寝る前の「足首あたため習慣」が、冷えを防ぎ、眠りやすい体を作ってくれます。
眠りを整える“旅とアイテム”の選び方
睡眠の質を高めるために注目されているのが、「令和の眠活」や「スリープツーリズム」といったライフスタイル型のアプローチです。楽天トラベルでは、快眠をテーマにした宿泊プランが増加。例えば、枕の硬さが選べるホテルや、アロマでリラックスできる“おやすみ演出”のある部屋など、旅行中も「ぐっすり眠れる」工夫がされています。
さらに、自宅でできる快眠環境作りも大切。肌にやさしい綿素材のパジャマや、音や光を遮るアイマスク、温度と湿度をコントロールできるエアコンなど、今どきのスリープアイテムは進化を続けています。
友野先生も愛用されているという「マシュマロガーゼ®ベーシックパジャマ」は、肌ストレスがなくスムーズな寝返りを叶えてくれるのだそう。
また、ユニークな形が特徴的な「HEAD RELAX MONSTER SP+」は、360度包み込むハンズフリーヘッドケアアイテム。心地よい振動と音楽で脳までリラックスモードに導いてくれます。
夏の睡眠対策としては「エアコンつけっぱなし」が推奨されており、室温は22~27℃、湿度は50~55%が理想。これからの季節は、こうしたアイテムをじょうずにとり入れて“寝室改革”してみるのもおすすめです。
話題の“睡眠メシ”を試食! おいしく眠る新習慣
もうひとつ注目されているのが、食事による快眠サポート。「睡眠メシ」と呼ばれるメニューは、美容や健康に関心のある人たちの間で広がりを見せています。楽天グループが行ったユーザー調査でも、「快眠に効果的な食事をとりたい」という声が多数寄せられました。
キーワードとなるのは、「トリプトファン(牛乳・卵・豆腐など)」「GABA(トマト)」「ジンゲロール(しょうが)」といった栄養素。特に朝食にトリプトファンを含む食材をとると、夜のメラトニン分泌をサポートするセロトニンの生成につながるため、朝からの準備が大切です。
今回の発表会では、こうした栄養素を含む「睡眠メシ」を実際に試食できるコーナーも用意されていました。注目は、トマト・みそ・大豆を使った“ぐっすりスープの素”をベースにしたレシピ。「みそトマトおにぎり」や「たことセロリのピリ辛トマト煮込み」、「ジンジャー豆乳スープ」など手軽にできておいしく続けられるメニューばかりで、会場でも好評を集めていました。
「睡眠を変えたら人生が変わった」と語る人が増えている今、眠りは“美と元気の根っこ”とも言える存在です。
早く寝ることが難しい日があっても、スマホを見ない、足を温める、朝食を意識する…など、できることから始めてみませんか?
忙しい日々の中でも、心と体にやさしい睡眠習慣をとり入れることで、自分らしさをとり戻すきっかけになるかもしれません。
この春夏は、あなたも“快眠ビューティ習慣”を始めてみてはいかがでしょうか?
取材・文/FYTTE編集部