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CATEGORY : ヘルスケア |腸活

今年の花粉飛散量は昨年の3割増!? 免疫の過剰反応を抑えて、花粉症を和らげる「リカバリー腸活」

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目もとを抑えるマスクをしている女性

2026年春は、花粉飛散量が例年より多くなる予測が発表され、早くから花粉症対策への関心が高まっています。くしゃみや鼻水といったつらい症状は、じつは「免疫の暴走」が原因!? 近年、この免疫バランスを整える方法として定着しつつあるのが、腸内環境にアプローチする「腸活」です。なかでも、免疫のブレーキ役となる細胞をサポートする食習慣が、花粉症対策の新常識になりつつあります。今回は、小児科医で赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子先生に、免疫対策と花粉症を和らげるリカバリー腸活について教えていただきました。

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

今年の花粉飛散状況 

スギ花粉のイメージ

日本気象協会によると、2026年春の花粉飛散量は、北日本・東日本では平年の1.3~2.5倍と予測され、東北北部では過去10年で最多に匹敵する見込みと発表されています。2025年夏の高温・多照が、スギ・ヒノキの花芽形成に影響したことと、冬の雨不足による乾燥が影響とされています。

スギ花粉の飛散開始は九州から東北で例年並みの2月上旬~3月中旬がピーク。ヒノキの花粉飛散ピークは3月下旬~4月上旬ころ。とくに東海から北海道では前シーズンより「非常に多い」地域もあると予測されており、早めの対策が重要です。

参考元:日本気象協会/2026年 春の花粉飛散予測(第3報) ~まもなく花粉シーズン 暖かい日は要注意 飛散のピークは2月下旬から~  https://www.jwa.or.jp/news/2026/01/32540/

今まで花粉症ではなかった人も、年々増え続ける花粉量によって急に発症する人もいるようなので、日ごろから対策を心がけたいですよね。
ここからは、小児科医で赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子先生に、花粉症が起こる原因と対策について教えていただきます。

花粉症が起こる原因は「免疫の暴走」!?

メガネ、マスク、目薬などの対策アイテム

「花粉症は、体を守るはずの免疫システムが花粉を敵と誤認し、過剰に反応してしまうこと(免疫の暴走)で起こります。このとき体内ではIgE抗体が大量に作られ、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を引き起こします。つまり、問題は免疫の“弱さ”ではなく“バランス”。攻撃側の免疫反応が強まりすぎることが、症状の背景にあります」(伊藤先生)

この過剰反応にブレーキをかけてくれるのが、昨年坂口志文教授らの研究によって明らかにされ、ノーベル生理学・医学賞を受賞して話題になった「制御性T細胞」です。いったいどんな細胞なのでしょうか。

注目されるブレーキ役「制御性T細胞」とは?

免疫には、敵を攻撃する「キラーT細胞」と、新たに発見された免疫の過剰な反応を抑える「制御性T細胞」が存在します。通常はこの2つが絶妙なバランスを保っています。しかし花粉症では、攻撃側が優位になり、ブレーキ役である制御性T細胞の働きが十分ではない状態に。

伊藤先生の話によると、「免疫を強くするのではなく、整えることが大切。制御性T細胞が働きやすい環境作りが花粉症対策の鍵です」とのこと。

でも、制御性T細胞が働きやすい環境作りとは、何をしたらいいのでしょうか。
じつは、すでに実践している人も多い「腸活」からアプローチができるそうです。

免疫対策の新視点「リカバリー腸活」。カギは「酪酸菌」と「発酵性食物繊維」

近年の研究で、腸内細菌が作り出す「酪酸(らくさん)菌」が制御性T細胞を増やすことが明らかになっています。
酪酸菌を増やすには、 酪酸を作る「酪酸産生菌」と、そのエサとなる「発酵性食物繊維」が必要です。つまり、腸内環境を整えることが、免疫のブレーキを育てることにつながるのです。

とくに注目されているのが、腸の奥まで届く穀物由来の「発酵性食物繊維」です。
代表的な食材は、小麦ブランに含まれる、アラビノキシラン。もち麦に含まれるβグルカン。ほか、オーツ麦や玄米など。
そのほか穀物以外で発酵性食物繊維が含まれる食材は、バナナやゴボウ、にんじん、大豆やきのこ類、海藻類です。食事だけで不足する場合は、サプリメントの併用もひとつの方法です。

次に、免疫を支える食べ合わせをご紹介します。

医師おすすめ! 免疫を支え、発酵性食物繊維がとれる食べ合わせ

小麦ブランシリアル × ヨーグルト

朝におすすめ「小麦ブランシリアル × ヨーグルト」
ヨーグルトに含まれるビフィズス菌が酢酸を作り、それをバトンに酪酸産生菌が酪酸を生成する腸内細菌リレーが起こります。

酪酸産生菌が酪酸を生成する腸内細菌リレー
酪酸産生菌が酪酸を生成する腸内細菌リレー

 

もち麦ごはん × 納豆

主食でとり入れる「もち麦ごはん × 納豆」
いつもの白米にもち麦を混ぜて炊くだけ。納豆などの発酵食品と組み合わせることで、より効率的に腸内環境をサポートできます。

また、穀物由来の発酵性食物繊維と発酵食品との組み合わせも◎!

【伊藤先生アドバイス】
特別なことをするより、毎日の食事に自然に組み込むことが継続のポイント。

まとめ・今日からできる! 花粉シーズンの腸活習慣

「腸内細菌はすぐには変わりませんが、継続することで免疫バランスは整っていきます。花粉を完全に避けることは難しい時代。だからこそ、“外から防ぐ”だけでなく、“内側から整える”対策を。今年の花粉シーズンは、腸から始める新アプローチで、つらい症状に立ち向かいましょう」(伊藤先生)

この記事でご紹介した食材(穀物由来の食物繊維など)を、毎日の食事にムリなくプラスして、発酵食品と組み合わせることで効率もアップします。何より毎日続けることが大切ですね。

【監修者】伊藤明子先生
小児科医・赤坂ファミリークリニック院長。
NPO 法人 Healthy Children, Healthy Lives 代表理事。東京大学医学部附属病院 医師。東京大学大学院医学系研究科 研究員。

文/FYTTE編集部

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