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12児を出産、助産師HISAKOさんにインタビュー。女性ホルモンを味方につけてハッピーに過ごすコツ

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助産師HISAKOさん、ひまわり畑の中での笑顔と筋トレ中の画像

女性の心や体、感情のゆらぎに深く関わるホルモン。2026年は、気分や体調のゆらぎに寄り添うケアが、さらに進化していく流れを予測。ホルモンバランスを整えるヨガや、体のリズムを見える化するアプリ、日々の変化に寄り添うフェムテックやメンズテックも広がりつつあります。そこでFYTTE「ヘルスケアトレンド2026」では、“ホルモン・ウェルビーイング”というキーワードを掲げました。
今回は、12児を出産した助産師HISAKOさんに「当時の心と体の状態と12児出産を経て現在について」、そして「ホルモンバランスを整えるセルフケア」について教えてもらいました。

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

12児を出産した、助産師HISAKOさんのストーリー

助産師HISAKOさん

今回お話を伺ったのは、12児を出産した、助産師のHISAKOさんです。子育て世代のママはもちろん、YouTubeで人気なのでご存じの方も多いと思います。昔なら5~10人の出産・きょうだいは一般的でしたが、現代で12人を出産し・12人きょうだいを育てているのはすごいですよね! 考えただけで心身に大きな負担がかかるではないかと想像がつきません。

そこで、実際に当時の心身の状態やメンタル、50代となった現在までをHISAKOさんに振り返っていただきながら、お話を伺いました。
まずは、HISAKOさんの経歴やプロフィールについてご紹介します。

助産師HISAKO

1974年生まれ。看護師・助産師資格取得後、総合病院、産婦人科クリニック勤務を経て、2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」を開設。
同院での母乳育児支援・育児相談を中心に、大阪市育児支援訪問・妊婦教室を15年にわたり担当しました。

その中で、多くのママが「赤ちゃんの肌トラブル」と「自分自身のケアをする余裕のなさ」に悩む姿を目の当たりにし、2013年、親子で使える保湿剤『マシュマロ』、ボディソープ『ポメロ』を開発。現場の切実な声から生まれたこのスキンケアシリーズは、今も多くの親子に愛されています。

2020年には沖縄県うるま市へ移住し、助産院も移転。現在は豊かな自然に囲まれた沖縄を拠点に、YouTubeやSNSを通して、専門知識と自身の経験に基づいた「しなやかな育児」を全国へ発信しています。
また、オンラインによる育児相談や、政府や自治体依頼による講演活動や、日本全国の教育現場における出張授業「いのちの授業(性教育授業)」を展開。
性教育を通して「自分を大切にすること」を伝える活動に力を注いでいます。
また、心身の健康をサポートするため、ヨガインストラクターの資格も取得しています。

現代のママたちが抱える「心の疲れ」の背景に「深刻な栄養不足」があることを痛感し、2025年、女性の心身を支えるサプリメント『ペプティフェ』を開発するなど、多角的なサポートを続けています。

プライベートでは、1998年から2020年の間に計12人(7男5女)を出産。いちばん上の子は27歳、末っ子は5歳(2026年時点)と、22歳の年の差がある「子育てのプロ」でもあります。大家族を支えながら、日々ママたちと同じ目線で奮闘しています。

【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCgLt6RS5cHmL6i15sbu2kGw

HISAKOホーム:https://babu-babu.org/hisakohome/
ばぶばぶストア:https://lp2.babu-babu.org/

12人の出産。ホルモンバランスの状況や、体への負担、影響は?

妊娠〜赤ちゃんを抱える女性のイラスト

FYTTE休む暇もなく妊娠・出産をくり返していたと思いますが、ホルモン不調や逆に幸福度が高まったなど、体と心の変化で体感したことを教えてください。

HISAKOさん:私は27年間のほとんどが「妊娠による高濃度ホルモン」か「産後のホルモン急降下」あるいは「授乳によるプロラクチン優位」の状態でした。

最初の数人は、出産のたびに起こるホルモンの乱高下に振り回されることもありました。でも、回数を重ねるごとに脳と体が、この激変を日常として受け入れる、いわば「超適応状態」に入っていった感覚があります。(笑)

授乳や赤ちゃんとの肌のふれ合いで分泌されるオキシトシンが、私の精神安定剤だったかもしれません。12人分、絶え間なくこのホルモンに浸っていたことで、どれほど忙しくても「この子たちがいてくれれば大丈夫」という、根源的な自己肯定感と幸福感に守られていた…と自分では思っているのですが、周囲から見ると当時の私は「しゃべりかけるなオーラ」が出ていたそうです。(笑)

体の負担は、これだけ酷使しても感覚的にはなぜか案外元気で。学生時代にスポーツで培った強靭な筋力と基礎体力が、27年間にわたる妊娠・出産の負荷を支える強固な土台となっていたのかもしれません。

とはいえ、体は細胞胞レベルでフル稼働してきましたからね。過信は禁物です。一見「カラ元気」で動けてしまうからこそ、かつての私のようにムリを重ねてしまうママたちに向けて「しっかり自分を労って、本当の意味での元気な体を作ろう!」と伝えたいです。

FYTTEそのときの環境や年代ごとで感じ方も違うと思うのですが、いちばんツラかったときの状況や、逆にラクになった時期など、思い出せる範囲でエピソードを教えてください。また、それらを乗り越えて、今の状態はどうですか?

HISAKOさん:初めての出産は「よい母親」になろうと肩に力が入り、若さゆえの体力はあっても精神的にかなり追い込まれていました。「助産師なんだからできて当たり前」という謎のプレッシャーもあったり。5人目まですべて年子だったので、感染症が次々重なったときは、限界突破の悲惨な状況! ツラすぎて泣いていましたね。

ですが、回数を重ねるごとに「わたしはわたし」という自分軸が確立され、力の抜きどころもわかるようになりました。46歳での12人目の出産では、必死さが消えて自然体で向き合える心の余裕が生まれました。

「超高齢出産」を自覚して、産後から改めて栄養管理や筋トレ、ピラティス、医療的ストレッチをとり入れた結果、20代のころよりもむしろ、12人の出産を経た今がいちばん、コンディションがよいと実感しています。

FYTTE子どもから得られる安やぎ、そして母親となった女性の力強さはすごいですよね。とはいえ、12人ものお世話は目まぐるしい状況だったと思います。

HISAKOさんが心がけている「ホルモン・ウェルビーイング」を教えて!

助産師HISAKOさん、サプリメント持っている写真

FYTTE今、更年期世代であるHISAKOさん。インナーケアや日常生活において、ホルモンバランスを整えるケア法はありますか? 例えば、食事や睡眠などのライフスタイル習慣について。とり入れているサプリメントなどがあれば教えてください。

HISAKOさん:更年期という大きな転換期を迎えている今、私が最も大切にしているのは、自分の体を細胞レベルで賢く「満たし、整える」ことです。食事ではたんぱく質をしっかりと摂取し、過度な糖質制限はせずエネルギー源を確保するようにしています。

サプリメントは、自社開発した『ペプティフェ』でたんぱく質と鉄分を補っています。さらに亜鉛、ビタミンC・D・E、EPAを組み合わせ、内側から巡りのよい体を作っています。

また、ホルモンの減少を補うために、夫のMARKや子どもたちとの頻繁なスキンシップを意識し、「愛情ホルモン」である「オキシトシン」を枯渇させないことも日常のケアです。年齢を理由にせず、やりたいことにどんどんチャレンジすることも大切ですよね!

年齢を重ねても、貪欲に持ち続ける好奇心とワクワク感が、更年期を軽やかに飛び越える最強のエネルギー源になっているんじゃないかと思います!

FYTTE食事(栄養素)と「愛情ホルモン」、そして「チャレンジ精神」は大切ですね。続いて、12人出産後の現在、フェムケア(デリケートゾーンや骨盤周りのケアなど)について、使用しているアイテムや体操、マッサージやストレッチなどがあれば教えてください。

骨盤周りをストレッチ

HISAKOさん:以前はハードな筋トレで外側の大きな筋肉を鍛えるボディメイクをしていたのですが、その影響なのか「尿もれ」するようになってしまいました。

「アウターマッスル以前に、インナーマッスルだ!」と気づいてから、現在は、ピラティスとストレッチで内側の質を高める方向へシフトしました。骨盤周りの血流を促し、硬くなった筋肉を解きほぐして柔軟性を高めていくと、ものの見事に尿もれが解消されて、フェムケアのすごさに驚いています! 筋トレ中心だった5年前よりふんわりしたボデイラインになってしまいましたが、たぶん今のほうが健康的なんじゃないかな。

また、排尿時に「尿道と膣をグっと締めて尿を止める!」を、20年ぐらいやっています。「わざわざ運動」と言われるとなかなか継続できませんが、この方法ならトイレのついでなので、毎日苦痛なく続けられます。

そして、デリケートゾーンの保湿。年齢を重ね、ホルモンが減少してくると、どうしても乾燥しやすくなるので、自社で開発した『マシュマロ』をデリケートゾーンのケアにも愛用しています。

12人を産んでくれた大切な場所だからこそ感謝の気持ちを込めて。顔と同じように、いえ…それ以上にていねいに、うるおいを与えて慈しむことを習慣にしています。

FYTTE筋トレ「アウターマッスル」と「尿もれ」の関係が気になりました。やせ型でとくに筋肉量が少ない女性にとっては両方適度に行えるといいですよね。骨盤周りのケアやトイレでの膣を締める運動、デリケートゾーンの保湿、私も続けていけるよう見習います!

今後の展望と、FYTTE読者にメッセージをお願いします!

HISAKOさん:12回の出産を経て、50代の今がいちばん体調がよいと断言できる私から、FYTTE読者の皆さまに伝えたいことは、「自分を後回しにすることに慣れないで」ということです。

毎日忙しく過ごしていると、自分のケアはつい「ぜいたく」や「後回し」に思えてしまうかもしれません。でも、12人を産んでわかった真実は、「お母さんは家庭の太陽であり、太陽がガス欠では家族を照らせない」ということです。

小さな自分を愛でる習慣の積み重ねが、10年後、20年後のあなたを支える最強の財産になります。

年齢を理由に「もう若くないから」と諦める必要なんてまったくありません。正しい知識を持って体と向き合えば、体は何歳からでも応えてくれますよ!

 

取材・文/FYTTE編集部

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