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夏野菜とたんぱく質の組み合わせで「湿邪」を追い出す!
夏は体に「湿邪」をため込みやすい時期なので、食養生も大事です。湿邪は、重く粘り気があり停滞しやすいのが特徴で、消化機能の低下やむくみとなってあらわれます。
そんなとき、水分代謝を高めるのに活躍するのは、今が旬の夏野菜。ゴーヤやきゅうり、とうもろこし、レタスやナス、スイカなどは利尿作用も高い食材です。涼性の食物なので食べ過ぎは冷えの元となりますが、豚肉やカツオなど良質なたんぱく質と夏野菜を組みわせたメニューを取り入れましょう。
その際、濃い味つけや揚げものなどの脂っこい調理法は、体に熱や「湿」を生み出してしまうので、温かい調理法や薄味がオススメ。また、ねぎ、生姜、にんにくなどの薬味も体を温めます。積極的にトッピングに使いたいものです。
そのほか、山芋、オクラ、モロヘイヤなどのネバネバ食品は、胃腸の働きを高めてくれるので、副菜などにぜひ。
涼しい時間を狙ってウォーキング&ながら運動
夏は、陽気が強いので本来は体の気を外に発散するデトックスの時期。猛暑日は別としても、涼しい時間を狙ってウォーキングしたり、適度に体を動かしうっすらと汗をかくことも心がけたいものです。
日中は室内で座りっぱなしで運動をする暇がないという人におすすめしたいのが、「かかと上げ下げ」。座位で床にしっかり足をつけ、かかとの上げ下げをくり返すだけのこの体操は、血流がよくなるうえ、足のむくみ予防効果もあります。とくに冷えているときは末端の血流が悪くなるので、プラスして、足のストレッチや筋トレを行いましょう。
そして、夜はシャワー浴ではなく、湯船につかって冷えた体を温めたいもの。お風呂でぜひ押してほしい、血のめぐりをよくするツボは、足の三里(さんり)、三陰交(さんいんこう)、湧泉(ゆうせん)。
ツボ押しのついでに末端で滞ってしまった老廃物を流すためにも、太ももやふくらはぎを手のひら全体で覆うようにして、マッサージしてあげましょう。ハリがある場所は親指の腹でぐっと押してあげればなおよいでしょう。
足の三里
ひざの外側、お皿から指4本分下がったところ。
三陰交
内くるぶしの頂点から指4本分あがったところで、骨と筋肉の境目。
<注意>妊娠初期や妊娠中の方は三陰交への刺激は避けてください。
湧泉
足の指を足底側に曲げると、足の中央にくぼみができる。その交点のへこんだところ。
もし、体がほてっていてお風呂はちょっと…という人は足湯を行いましょう。バケツにひと肌程度の温度のお湯をはり、10~15分程度ふくらはぎまでつけておきます。ほてりやすい人は熱が体の上のほうに上がりがちですので、足湯で循環をよくしましょう。
ちょっとした工夫で冷えの蓄積を循環させることができますので、ぜひ試してみて。
イラスト 湯沢知子