紫外線の厳しさを感じ始める今日この頃。あなたはどんな紫外線対策をしていますか? 実は肌トラブルを最小限にするためのキーワードが「女性ホルモン」なのだとか。どういったことなのでしょう?
予防医学美容家・メンタルヘルス相談士の木下由子先生に教えていただきました。
Contents 目次
紫外線と女性ホルモンの関係
毎日猛暑で日差しが強くなる時間帯に外に出ると気になるのが「紫外線」。紫外線対策は万全ですか?
実は、この紫外線と「女性ホルモン」は関係がないように思われますが、女性ホルモンバランスが大きく変化する時期のケア次第で、紫外線による肌ダメージに差がつくのをご存知でしょうか。
今回は、女性ホルモンバランスを意識した紫外線ケアについてお話しします。よろしければ、紫外線対策の一つとしてご参考になさってください。
女性ホルモンバランスが大きく変動する時期がカギ!
女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの2種類がありお互いに作用し合って、女性の美容と健康に大きな影響を与えています。この2つの女性ホルモンは、約28日間を1サイクルとして、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4つの月経リズム(周期)をつくり出しています。
女性ホルモンバランスが大きく変動する黄体期(生理前の7日間)は、排卵後からエストロゲンが減少し、それまで分泌量の少なかったプロゲステロンが盛んになり、ホルモンバランスが変化する時期。この時期は、肌が荒れたり、皮脂が増えたり肌トラブルが出やすくなります。さらに、紫外線を吸収しやすく、シミやソバカスができやすくなるので、とくに黄体期は念入りに紫外線対策をする必要があるのです。
女性の肌はとてもデリケート。不規則な生活、バランスの悪い食事、運動不足、ストレス過多などにより、すぐにホルモンバランスは乱れてしまいます。ホルモンバランスの乱れにより、肌は日々変化しますので、昨日まで使っていたUVケアが合わなくなることも。
黄体期などホルモンバランスの乱れによる肌の変化に気づいたら、過剰なスキンケアは避けて、とにかく肌への余計な負担を抑えるように心がけつつ、しっかりと紫外線を防ぐことが肌ダメージを最小限に抑えるポイントです。
【体の外側からの紫外線ケア】
●しっかりとした紫外線対策を!
UV-Aは、一年中相当量があるため、一年を通して紫外線対策は必要です。特にUV-Aが肌老化の原因となるため、曇りの日も室内でも油断は禁物です!
●紫外線の強い時間帯の外出をなるべく避ける
UV-Aは、朝7時頃から増えるため朝から14時頃まで注意しましょう!
●日焼け止めは、肌への負担が少ないものを選ぶ
ノンケミカル・紫外線吸収剤フリーのものなど、自分の肌に合ったものを選びましょう。
●日焼け止めは、季節・時間・シーンに合わせて選ぶ
日常生活、スポーツなどのシーンや季節や時間帯によって、SPF値とPA値を選びましょう。
●日焼け止めは、こまめに塗り直す
SPF値が高くても汗や皮脂で流れたりムラになったりするので、こまめに塗り直しましょう。
目、髪、首すじ、耳裏など顔、体以外の部位も忘れずに対策をしましょう。目からの紫外線はUVカットのサングラスでほとんどブロックできます。
【体の内側からの紫外線ケア】
●積極的に抗酸化力の高い食品を摂取する
外側からの紫外線ケアを念入りにして、さらに体の内側から積極的に抗酸化成分を取り、紫外線によって発生する活性酸素をケアすることが大事です。抗酸化成分のビタミACE(エース)が含まれるトマト、パプリカやケール、ほうれん草などの緑黄色野菜を積極的に摂取しましょう。
●食事で足りなければ、サプリメントを活用する
食事で十分に摂取できないときは、抗酸化力の高いビタミンACE(エース)など上手にサプリメントを活用しましょう。ビタミンCは、メラニン色素の生成を抑える働きがあるため、紫外線を浴びてしまっても肌へのダメージを軽減するために重要です。
紫外線は、肌の老化を促進するだけでなく、免疫力の低下を引き起こし、体も老化させてしまいますので、紫外線対策はとても重要です。
ですが、日光に当たらない生活を続けていると、皮膚からビタミンDが生成されず、ビタミンD不足を招き、骨粗しょう症などの病気の原因になりかねません。手のひらだけ1日5分〜10分程度の日光浴や積極的に魚介類やキノコ類など食事からビタミンDを取り入れるよう心がけましょう。