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疲れを放っておくと……さらにこんなトラブルが
すぐにケアすればその分早く疲労は回復しますが、放っておくと疲れはどんどんたまる一方。疲れをため込んでしまうと自律神経が乱れたままになり、心や体の病気につながります。
ホルモンバランスがくずれる
自律神経は体内で分泌されるホルモンと密接な関係があります。このため、疲れを放っておくと、ホルモンバランスがくずれやすくなり、さまざまな不調の原因に。
免疫力が低下する
疲労は免疫システムにもダメージを与えます。とくに、病原菌やがん細胞などがないかどうかパトロールし、外敵を直接やっつけるNK細胞という免疫細胞の働きが低下。その結果、さまざまな病気にかかりやすくなってしまいます。
“未病”状態になる
疲れをため込むと、病院に行くほどではないけれど体調不良が続く、いわゆる“未病”状態に陥りやすくなります。症状は頭痛、冷え、めまい、耳鳴りなどさまざま。
精神的に症状が出やすくなる
自律神経のアンバランスは心の状態にも大きく影響します。不安やイライラが募って情緒不安定になったり、うつ状態になってしまうことも。
疲れてから…ではなく、疲れる前にまず動く!
ふだん体をよく動かす人ほどFFと呼ばれる疲労物質が発生しますが、そのぶん疲労回復物質(FR)も出やすくなります。このため、元気なときはよく動くのがおすすめ。ただし、激しい運動はFF>FRの状態になり、疲労蓄積の原因になるので、ストレッチなど軽い運動がよいでしょう。
とくに長時間同じ姿勢でいると血行が悪くなり、コリや疲れの原因に。疲労予防ストレッチで体をほぐし、疲れない体をつくりましょう。
【疲労予防ストレッチ】
★全身伸ばしで体のコリオフ
両手を上にあげて体全体を伸ばす
背すじを伸ばして立ち、両手の指を組んで手のひらを返し、真上に思いきり伸ばします。息を吐きながら、そのまま10秒キープ。全身が伸びて、体全体のコリがほぐれます。
★そけい部リラックスでむくみを解消
両手で強めにマッサージ
そけい部に親指以外の指を当て、5~10回ほど往復させてマッサージします。イタ気持ちいいくらいの強さで。リンパの流れがよくなり、むくみや冷えの解消にも効果アリ。
★手足ぶらぶらエクサで血流促進!
腕の力を抜きブラブラさせる
リラックスした状態で、両手をブラブラと振ります。30秒~1分ほど続けると体がポカポカしてきます。肩の力を抜いて行うのがポイント。座ったままでもOK。
足首をつかんでブラブラさせる
立ったまま左手で左足首をつかみ、ブラブラと揺らします。30秒~1分ほどで下半身全体の血流がUP。右側も同様に行います。不安定になる人は壁などにつかまって。
★ウエストひねりで腰痛予防!
ゆっくりと腰をひねっていく
肩幅のスタンスで立ち、顔は前方を向いたままゆっくりとウエストを回したら、前方に戻します。反対側も同様に。左右2、3回ずつが目安。反動をつけずに行うのがポイント。
最近疲れがとれないな、と感じているお疲れ女子のみなさん、ストレッチをとりいれるなど、ぜひ今日からお疲れ解消を意識して生活を送ってみてはいかがでしょう!
文/小野寺紗名美