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むぎ茶はまさに無糖のスポーツドリンク!
河村循環器病クリニック院長の河村剛史さんによると、「健康を目的に日頃からランニングなどのスポーツをしている人は、糖分のとり過ぎに注意が必要です。過剰に摂取してしまうと急性の糖尿病に似た症状(いわゆるペットボトル症候群)になる危険性があります。そのため、無糖でミネラルが補給できる『ミネラル入りむぎ茶』がおすすめです」とのこと。
熱中症対策として、多くの人はこまめな水分補給と塩分補給を心がけていると思います。しかし、それだけでは十分ではなく、実はミネラル分の摂取も大切なのだそう。ミネラルは、五大栄養素のひとつで、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン、硫黄、鉄などの無機塩類。体の機能を維持したり調整するのに欠かせない栄養素です。ですが、人の体内では生成することができないため、食べものや飲みものから摂取する必要があるのです。
水分とミネラルを補給する際は、少しずつ継続的に飲む「点滴飲み」が有効。意外に知られていませんが、熱中症は、発症した当日の水分やミネラルの不足から起こるのではなく、数日前からの不足が原因で起こります。つまり、スポーツをするときだけでなく、日頃から意識的に水分やミネラルを補給しておくことが重要です。
ミネラルの補給には、血流の改善や、体温を下げる効果があると言われる「ミネラル入りむぎ茶」のほか、スイカや梅干しも◎。
緑茶やむぎ茶は、そのまま飲むだけでなく、いろいろなアレンジも可能。簡単につくれるレシピをご紹介しますので、みなさんもぜひお試しください。
緑茶ソーダ
■つくり方■
濃く出した氷水出し緑茶と炭酸水を1:2で割ります。お好みで割合は調整し、氷やシロップ、フルーツなどを入れてアレンジしてもOK。
むぎ茶わらび餅
■材料■
粉末タイプのむぎ茶:小さじ2
わらび餅粉:70g
水:350cc
抹茶(砂糖入り):適量
きな粉(砂糖入り):適量
■つくり方■
(1)鍋にわらび餅粉と粉末タイプのむぎ茶を入れ、分量の水を少しずつ加えてよく混ぜる。
(2)(1)を混ぜながら中火にかけ、透明になり始めたら火を止め、余熱で完全に透明になるまで混ぜる。
(3)容器に流して冷やし固める。
(4)ひと口大に切り、器に盛る。
緑茶とむぎ茶にはそれぞれ違うメリットがあります。水分補給をする際は、用途に合わせて飲料を選び、上手に活用していきましょう!
文/FYTTE編集部
監修/国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門 上級研究員 物部真奈美、河村循環器病クリニック院長 河村剛史