医師として長年肥満改善治療にとり組んできた左藤桂子先生によると、睡眠と肥満には大きな関係性があるのだそう。その関係性と、佐藤先生考案の睡眠の質がアップする「3・3・7睡眠法」について、詳しく教えていただきました。
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やせるカギは成長ホルモン
やせられない人は、しっかり眠れていない……睡眠と肥満は大きく関係していることを、知っていますか?
「睡眠と肥満とは大きく関係しています。やせられない人は正しい睡眠がとれていないことがほとんど。どんなに食事制限や運動をがんばっても、睡眠がきちんととれていなければ、健康的にやせることは難しいのです。
私たちはひと晩ぐっすり眠るだけで約300kcalものエネルギーを消費します。これは、なんとジョギング1時間分に相当します。
きちんと眠ることができれば、1か月で-1kg、半年で5kg以上やせられる計算になります。なぜきちんと眠ればやせられるのか? そのカギは成長ホルモンが握っています。
寝ている間に分泌される成長ホルモンには2つの働きがあります。1つは疲労の回復、もう1つは蓄積された脂肪の分解。睡眠がきちんととれていないと、成長ホルモンの分泌は約70%も減少します。これでは、みすみすやせるチャンスを逃していることと同じ。それどころか、分解されない脂肪がどんどん蓄積していくことになるのです。
睡眠時間は多いのに朝起きたときに疲れがとれていない、朝起きてスッキリ感がない、昼間にすぐ眠くなってしまう、お酒を飲まないと眠れない、などの症状がある人は、正しい睡眠がとれていない可能性大! さっそく今日から、睡眠を整え成長ホルモンの働きを高めていきましょう」(左藤先生)
左藤先生考案の「3・3・7睡眠法」なら、確実にいい睡眠を習慣化できるのだそう。
そのやり方とは……?