カットしたフルーツや野菜にミネラルウォーターを注ぐだけ。簡単なのにガラス容器に中で色とりどりの輝きを放って、見た目にかわいく飲んでおいしいのがデトックスウォーター。さらに美容効果が高いと評判ですが、その実力を探るため、管理栄養士でインナービューティープランナーの木下あおい先生にお話を伺いました。
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どうしてデトックスウォーターでキレイになれるの?
体の機能や健康維持、美肌のためには、1日1.5Lの水を飲むとよいと言われています。体のためと思っても、ただの水をそれだけ飲むのはそれなりに大変で、ついサボりがちに。でも、天然の香りと甘みが水に溶け込んだデトックスウォーターなら、楽しみながらクリアできそう。
「野菜や果物に含まれる栄養素のうち、水溶性のビタミン、カリウム、色素成分のフィトケミカルなどを水と一緒に補給できるのが、効果のひとつです。また、果物のうまみが溶け出しているので、甘いものがほしいときにもおすすめです。ジュースの代わりに飲めば、糖分のとり過ぎを控えることができるので、ダイエットのサポートにもなるでしょう」(木下先生)
デトックスウォーターの基本的なつくり方
つくり方はとっても簡単! ここでは500mlの容器に合わせたレシピを紹介します。
<材料>
ミネラルウォーター……適量
オレンジ……1/4個
りんご……1/4個<
ミント……ひとつかみ
<つくり方>
(1)果物はよく洗い、切り口から味や栄養を溶け出しやすくするために薄切りにする。
(2)重くて浮き上がりにくいものから容器に入れる。ここではオレンジ、りんごの順に。
(3)果物の断面がきれいに見えるように、場所や彩りのバランスを整える。デトックスウォーターは見た目も大事!
(4)材料がかぶるくらいにミネラルウォーターを注ぐ。容器の大きさに合わせて水の量は調整を。
(5)最後にハーブを上にのせて完成。
(6)3時間ほど冷蔵すると、素材の甘みや香り、栄養も水に溶けてさわやかなおいしさに!
【ここがポイント!】
● 皮ごと使う食材は塩でもみ洗いを
→柑橘類は無農薬のものがベストですが、なければ皮に粗塩をたっぷりとまぶしてもみ、よく洗って汚れや農薬を落としましょう。
● 皮はなるべく薄くむく
→果物や野菜の栄養は、皮の近くに多く含まれています。むくならなるべく薄くむいて、栄養を逃さないように。
● 使う水次第で味も変化
→ミネラルウォーターは硬水だと苦味が出やすく、軟水だと甘みが出てまろやかになります。ドライな炭酸水を使うとさわやかな仕上がりに。夏の暑い日には特におすすめです。
飲むタイミングと効果的な飲み方は?
「朝、目覚めたときは体が水分不足の状態になっています。起きたらまず1杯。美肌力や免疫力を上げるためにも効果のあるビタミンCも一緒にとって、1日を元気にスタートさせましょう」(木下先生)
食後や疲れを感じたときのドリンクタイムもおすすめです。
「食事のあとに飲むと、よい香りで気持ちが落ち着き、リラックスできます。それに果物入りのデトックスウォーターはナチュラルな甘みを味わえるので、甘いものをガマンしているダイエット中でも安心。間食代わりにもいいですね」(木下先生)
また入浴したあとに飲むと、汗で奪われた水分の補給をしながらリラックス効果も得られます。1日の締めくくりに、心身ともにうるおいを浸透させましょう。
カラフルなデトックスウォーターは、見て楽しめて気分が上がるところも魅力のうち。ぜひ透明なドリンクジャーに入れて、毎日持ち歩きましょう。
参考/『飲むだけでキレイになれる デトックスウォーター』(学研パブリッシング)
文/Masuda Yuka