五感の中でも、香りは感情や本能を司る大脳辺縁系や視床下部に直接伝わり、自律神経にもダイレクトに働きかけると言われています。上手に利用すればダイエットやストレス解消も思いのまま! 教えてくれたのは、生活改善サロン「Flura」主宰の小林麻利子さんです。
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ダイエットにはグレープフルーツの香り
ダイエットにはグレープフルーツの香りが味方になってくれる。これは、すでにご存知の方も多いと思います。グレープフルーツの香りに含まれる「ヌートカトン」という成分が、脂肪細胞の働きを活発にすることが研究によって実証されています。脂肪細胞には、エネルギー消費を高める褐色脂肪細胞と体内の脂肪分解を促進する白色脂肪細胞がありますが、両方に有効なのです。つまり、香りをかぐだけで、やせやすい体になれるというわけです。
ただし、このとき、注意してほしいことがあります。アロマオイルや香水などには、「ヌートカトン」が入っていないものが多いので、確実に効果を得るためには生のグレープフルーツの香りをかぐこと! グレープフルーツを食べる前に、香りを思いっきり楽しみましょう。
ストレス解消には、オフのスイッチに柑橘系の香り
ストレスは美容、健康、ダイエット、すべての面において大敵! 仕事場のストレスを家に持ち込まないために、オンとオフを切り替える儀式を行いましょう。このとき有効なのが香りです。アロマスプレーを玄関に置いておき、帰宅したらひと吹きします。香りは好きなものでOKですが、その香りを帰宅時専用にすることがポイント。香りとそのときの行動はリンクするからです。「ああ、この香りがしたから、家だ、オフだ!」と脳に覚えさせるのです。
もし、香り選びで迷うなら、爽やかで親しみやすいレモン、オレンジ、ベルガモットなど柑橘系がおすすめです。柑橘系の香りには、交感神経の働きを高める「リモネン」という成分が入っていますが、アロマスプレー程度なら寝る直前でなければ心配はありません。
ちなみに、小林さん愛用の香りは、柑橘系にスイートマジョラムを混ぜたオリジナルブレンド。爽やかだけれどどこかフェミニンな香りになるそうです。
次は、お風呂でリラックスしたいときの香り、安眠に導いてくれる香りをご紹介します。