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CATEGORY : ヘルスケア |食事・栄養

梨、桃、いちじく…夏の終わりからの旬の果物で秋の乾燥不調を予防!

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かごに入った桃

記録的な猛暑が続いた今年の夏。夏風邪をひいたり、暑さにダウンした方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな暑さも、そろそろひと段落。ジメジメとした湿気もなくなってきて、ようやく秋が到来します。そして秋になると悩まされるのが乾燥。夏が終わる…とホッとするのもつかの間、今度は乾燥対策が必須です。

監修 : 岡尾 知子 (国際薬膳師)

鍼灸師。国際薬膳師。国際中医師。美容・健康ライターとして長年、出版の世界で仕事をする中、東洋医学に関心をもつ。40代から漢方、薬膳、中医学の勉強を始め、「ロータス薬膳教室」を主宰。雑誌、Web、ラジオなどを通じ薬膳や東洋医学関係の健康情報を発信する。2020年3月 鍼灸師国家試験に合格。

Contents 目次

秋は一年でいちばん乾燥に襲われやすい季節

秋のイメージする紅葉した葉っぱ

厳しい暑さを乗り越えてきた体は、気づかぬうちに水分不足に陥っています。実は、この“水分不足”が、秋の不調の大きな原因に。なぜなら秋は、一年の中で最も乾燥が進む季節だからです。薬膳の基本にある中医学では、秋は「燥邪」に襲われやすい季節。猛暑の夏によって水分保持力が低下した今の体は、まさに「燥邪」にやられやすい状態といってよいでしょう。

秋の乾燥によってトラブルを起こしやすいのはどこか。それは、肺、皮膚、そして大腸です。中医学では、この3つはすべて五臓の「肺」に属するとされ、いずれも潤いを好み、乾燥を嫌う性質があるとされます。肺が潤い不足になれば、呼吸器の乾燥によって風邪をひきやすい状態に。秋の風邪で空咳が残ってしまうのは、そんな季節の特徴があるからです。

皮膚が乾燥すると、肌荒れや乾燥小じわの原因に。夏に紫外線ダメージを受けた肌は、バリア機能が低下しているので、乾燥だけでなく赤みや痒みなどの炎症症状を起こすこともあるでしょう。秋から冬にかけては、湿度が下がってますます乾燥がひどくなるので、たっぷりの保湿ケアが欠かせません。

さらに、体の中でも乾燥が進行。特に影響が出るのが大腸です。大腸が水分不足になると、便のカサが減って便秘の原因に。ふだんは快便だった人も、お通じが不調になったりします。「どうしてかな?」と疑問に思うかもしれませんが、実はこれも、秋の乾燥によるものなのです。

みずみずしい旬のフルーツで体の中から乾燥予防を

梨が3つお皿にある

美容の大敵である乾燥をケアするにはどんな食べ物をとればいいのでしょうか。おすすめは、今の時季に旬を迎える果物です。

梨、柿は、特に呼吸器系の乾燥に有効。口や肺の渇きを防ぎ、空咳を止める作用があるとされています。
甘くてみずみずしい桃には、肺、大腸を潤す作用があり、水分不足によるほてりを防ぐ作用も。一般的に、果物には体を冷やす性質のものが多いのですが、桃は温める性質があるのが特徴。冷えが気になる方にはうれしいフルーツといえるでしょう。
今から出回りだすイチジクは、薬膳ではお通じをよくする食材に分類されています。特に大腸を潤す力に優れているので、乾燥による便秘におすすめ。日ごろから便秘気味で、薬の力を借りている方は、ぜひ、イチジクで腸の働きをサポートしてあげてください。

薬膳の考えは、古くからの知恵の集大成。おいしい秋の果物にも、こんな働きが期待できるのかと思うと、楽しくなりますね。秋の恵みの隠れたパワーを取り入れ、ぜひ、健康維持に役立ててみてください。

桃や使った簡単ジュースレシピはこちら!

 

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