肩こり、首こりで悩む方も多いですよね。その原因、もしかしたら、目や耳の疲れかもしれません。その独自のケア方法「ウォームインプット」を教えてくださるのは、不調改善の指導で定評のある、生活習慣改善サロン「Flura」主宰の小林麻利子さん。ふだん酷使しているぶん、きちんといたわってあげましょう。
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目と耳を温めるウォームインプット
情報を調べるのも、音楽を聴くのも、本を読むのもスマートフォン(スマホ)という時代。起きてから寝る直前まで四六時中、スマホ画面を見ているという人も多いのではないでしょうか? それに加え、オフィスで1日中パソコンに向かっていたら、自分自身が考える以上に、目と耳は酷使されています。ですから、この2つの器官のケアが大切になるのです。
小林さんのおすすめは、目や耳など「情報をインプットする部位」を外界の情報から解放し、タオルや手を使ってじんわりと温めて疲れをとる方法、「ウォームインプット」です。
目と耳を温めると、血管が広がって血液循環がよくなり、全身の筋肉がほぐれることがわかっています。ストレスを感じると出るホルモン「コルチゾール」の値が下がったり、心臓の副交感神経が優位になるという研究報告もあります。
つまり、温まって気持ちいい!という感覚だけでなく、真の意味でストレスが軽減され、肩や首のこりが自然とほぐれていくのです。
「ウォームインプット」のやり方をご紹介しましょう。
(1)ぬらしたタオルを固く絞り、ラップで巻いて電子レンジ(500W)で30秒ほど温める。
(2)タオルをほぐし、心地よいと感じる温度まで冷まして、目から耳までおおうように置く。このとき、ラベンダーの精油を1滴垂らせば、嗅覚も刺激できてリラックス効果が倍増します。
こうやって、目と耳を情報から遮断する時間を1日の中でつくるのはとても大切なこと。寝る前に行えば、安眠効果もバッチリです。
目のまわりのマッサージでさらに効果アップ
目を酷使している場合、目のまわりの筋肉も緊張して固くなっている可能性が! さらに、頭皮がかたくなったり、肩や肩甲骨まわりがこりやすいなど、悪い連鎖を引き起こします。そんなとき、「ウォームインプット」のとき、目のまわりのマッサージを取り入れてみましょう。やり方はとっても簡単です。
(1)目を閉じ、人さし指を眉毛に添えて、そのまま上へ3秒引き上げる。
(2)パッと指を離す。
いつでもどこでもできるので、疲れた!と感じたら、マメに行うとよいでしょう。
休憩時間は長く吐く呼吸法を!
会社でパソコン作業に追われる人などは、休憩時間はスマホを見ないと決め、目と耳を休める時間にするとよいでしょう。休憩をとりながら、お手軽版の「ウォームインプット」を行うのもおすすめです。
このとき使うのは、ホットタオルではなく手! 手のひらをこすり合わせて手を温め、目を閉じたまぶたの上や耳にのせるのです。この間に「3秒吸って、2秒息を止め、5秒吐く」という呼吸法を実践すればさらに効果的です。
目の疲れは顔のたるみにも影響しているといいますから、老け顔予防の観点からも、目のケアは大切ですね。
小林さんの疲れケアをもっとくわしく知りたいときは
取材・文/野上郁子<オフィスhana>